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【日経ビジネス】セコム(2/23号)


今週の日経ビジネス、オススメ記事です。----------------------------------------------------------改革の研究 企業 セコム 永遠のベンチャー精神セコムとは何の会社か。そんな質問をすれば、多くの場合「警備業大手」という答えが返ってくるだろう。では「警備」とは何か、という疑問はどうだろう。「外部からの侵入者から財産を守るサービス」あたりが模範解答になろうか。セコムという会社へのそんな固定観念は、同社の事業内容を見るとすぐに覆される・・・----------------------------------------------------------この記事を読む前に、編集後記の池田記者の書簡から入りたいと思います。“ある中国人経済史学者が、尊敬する日本企業を3つ挙げよ、と問われれば、「ソニー、ヤマト運輸、セコム」と答えたい”と語ったエピソードが紹介されています。世界企業のソニーはともかくとして、残り2社について理由を問うと・・・----------------------------------------------------------民間企業でありながら、社会で必要に必要とされるインフラを、1から作り上げたベンチャーだから----------------------------------------------------------確かに、セコムは「セコムしてますか~?」って軽い調子でCMなんかはしてますが、「民間警備会社」という社会インフラを1から作り上げたベンチャー企業です。私が小さいころは、「警備」というと、大金持ちの家に「カメラ」が設置してあるくらい。セコムの名前も自分たちの住む世界とは縁が遠かったです。それが、今は、長島もキムタクもCMに出現するだけでなく、一般的な家庭にもセコムが導入されはじめ、子供がセコムの安全ブザー(ココセコム?)を持ち歩く時代、になったわけです。市場を切り開いたベンチャー企業でも、やがて大企業病に蝕まれ、古び、滅びていく・・・『企業はいかにして輝き続けられるのか』をテーマに元祖ベンチャー企業に、そのヒントを求めたのが今回の記事となります。飯田最高顧問が曰く、“企業のリスクは、業績ではなく・・・”----------------------------------------------------------従業員のモラール(士気)が下がること。いつでもそういうことがリスクだなと思って注意を払っていないと、組織というものは経年で劣化する----------------------------------------------------------そのために、刑務所、老人ホーム、介護ロボット、と新規事業に進出し警備会社の枠にとどまらず、多角化を進めています。『多角化」は単に“売上増”だけ狙いではなく、この元祖ベンチャー企業は、何よりも“士気低下”を恐れていたのです。また、原口社長が語っています。----------------------------------------------------------警備しかやっていない会社であれば、警備をやろうという人間しか集まらない。しかし、医療もやっている。保険もある。情報システムもある。そういう会社であれば、様々な人材が集まる----------------------------------------------------------多角化の目的を、また違った面から語っています。単に、士気を高めるために、「新しいこと、面白いこと」に取り組めば良いのでしょうか。また、「本業との関連」といかに連携させるのか。詳しい内容は記事をご覧ください。大企業が、いかに、ベンチャーとしての、輝きを保ち続けられるのか、そのヒントとなると思います。※ちなみに、日経ビジネスの寺山編集長は、以前、Podcastで何度か『死に至る最大の病は絶望である(キルケゴール)』という言葉を紹介していました。日経ビジネスの編集方針に「歴史」のメッセージを感じる、と紹介しましたが、寺山編集長のもう1つのメッセージは、組織としての「士気」や「希望」だと感じます。
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