飛行機はジャンボジェットの出現により大量輸送時代に突入し、供給量が増えたため価格が下がったという歴史的背景があるようです。ちなみに、ジャンボジェットことボーイング747はパンアメリカン航空がはじめて発注した会社らしい。ちなみにCatch me if you canという映画で、デカプリオが役の上でパンナムのパイロットをやっていましたが、もうパンアメリカンはありません。
閑話休題。価格が下がって海外旅行も特別なことではなくなりましたが、最近気になるのが格安航空会社。サービスを簡素化するとか、別の日記にも書きましたが、回転数を高める、つまり飛行機は地上にいても何も金を生まないので、地上での滞在を限りなく少なくし、飛行機を常に飛ばせ続けることが必要となります。あるいは、かなり古い機体を持って来て、一単位あたりの減価償却費を下げることでそれはおそらく実現できると考えられます。古い機体で回転数を増やすのが価格を下げる最善の策なのかもしれません。
最近バリで格安航空会社の事故がありましたが、あれはかなり古い機体でしたね。安いのには安いなりの理由がやっぱりあるのかもしれません。
アメリカにはサウスウエストやジェットブルーといった格安航空会社がありますが、機体の回転数は高いですが、機体も新しいので安心です。私はジェットブルーを何度か利用しましたが、飛行機は新しく無駄なサービスがないのがよかったです。ただ、機内でもらえるお菓子に青いポテトチップスがあります。あまりおいしくないのでお勧めしません。
東京と大阪を結ぶ高速バスでも同じような現象が起こっています。規制緩和によりツアーバスと称してかなり安い高速バスが提供されています。NHKスペシャルでも以前放送されましたがバスはかなり古かったり、狭かったりといろいろと大変なようです。また経済学的にはトレードオフという概念がありますが、われわれは何かを得ようとすると何かを失っているわけです。安い値段で何かを得たとするとわれわれは何かをそこで失っているわけで、失っているのが安全性であれば本末転倒です。
安いなりには安い理由があり、それが何なのかを見極める能力もこれからますます必要なのかもしれません。安かったらラッキーとは必ずしもいえないわけです。