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新日鉄の評価

決算を受けた新日鉄の株価は269円で終わった。

値動きは少なく、260円~280円の間で根づけに迷っている、そんな感じだった。

鉄鋼は長い不況期も経験しているので黒字は確保できる経営は可能だろうからそう簡単に赤字転落はしない会社だと思う。

長期の値動きに関しては、減産と鋼材価格の低下がどの程度利益に響くかの見積もりが必要。

http://www.nsc.co.jp/ir/finance/pdf/anu08_12_13.pdf

粗鋼生産量は
2004 2008 2009
---------------
3100 3600 3200

一株当り純利益は
2004 2008 2009
---------------
10 56.33 29

鋼材価格は(H字鋼価格比)
2004 2008 2009
---------------
0.7  0.9 1

これを見ると2004年~2009年で粗鋼生産量自体はあまり変わっていないが、とにかく鋼材価格の差がでかいことが分かる。
2004年度なみ鋼材価格だと株価は120円~160円程度しかつかない。

鋼材価格は2004年半ばに高騰し、しばらく同じ水準のままで2008年更に高騰、2008年半ばから2004年半ばからなみの高騰でおさまり今にいたっている。

もちろん鋼材高には原料高も乗せられているが、生産量がたいして変わっていない以上新日鉄の業績が上向いていることの要因は鋼材価格が上がっているところにあるのは間違いない。

鋼材価格は下落傾向から少し戻してきているが、これが2004年頭まで下がることはたぶんいきなりはない。ということで2005年の株価の250円は当面維持するものと思われる。

ところで振り返ってみると2007年はなんと株価964円をつけている。こんなオールドエコノミーの会社になんでこんな値段がつくのかまったく理解できない(ミタル買収の話はあったにせよ)。

これからは株価は大きく売り込まれることはないと思うが300円ぐらいがいいとこらだと思うので、250円~260円ぐらいで中期保有していいところで売る、という戦略で取り組みたい。
5件のコメントがあります
  • イメージ
    kobuntaさん
    2009/1/31 15:56
    こんにちは。

    新日鉄は、200円以下の時期の方が長いんじゃ?
    大装置産業は稼働率が全てです。
    鉄鋼は不況期に慣れてますから、
    「また来たか・・・」ってな感じでしょう。

    去年・一昨年あたりか、
    中間管理職でも夏250万円・冬300万円とか、
    大枚のボーナス出してたのが、はしゃぎ過ぎ★

    神鋼の130円台なんて、まだ頭が高い水準だと。。。
  • イメージ
    keibunさん
    2009/1/31 17:53
    コメントどうもです。
    自分の中では新日鉄の株価は100円~200円です(私は30前半です)。
    新日鉄は90年代ちょっと前からの10年以上、不況で給料も低く学生の就職人気も低い状態が続いていました。

    200円を割ってもなんの不思議もありませんが、新興国もありますし、鋼材価格もいきなり元通りということはないのではないかと思い200円よりは高い数字で考えました。
    不況に慣れてるってのはこのご時勢では一つの強みではないかと。

    いずれにしても昨年10月以降も300円を超えるのは不思議ですよね。
  • イメージ
    keibunさん
    2009/1/31 18:05
    > 大装置産業は稼働率が全てです。

    ここなんですけど、興味深いご指摘ですね。
    いま、減産で高炉を止めているわけですが、これは投資した設備の稼働率が下がった、ということですよね。

    稼働率が下がると、どんな数字がどのように変わっていくのでしょうか?(たとえば損益分岐点が上がってしまう、など)

    kobuntaさんのような社会人大先輩だと常識なのかもしれませんがよろしくお願いします。
  • イメージ
    kobuntaさん
    2009/1/31 22:00
    こんばんは。

    鉄製品の価格は、ご存知の通り下がる傾向です。
    あふれた輸入品が国内に入ってるのも拍車。
    製品単価も落ち、数量も減少してる状態。

    ですから、競い合う様に減産体制な訳です。

    これは在庫調整の他に、流通量を減らして、
    何とか値段を上げたいんでしょう。

    でも、歴史的に減産したからって、
    鉄屋の値上げが通った試しなんてないと思います。
    好況にならん限り、無理でしょう。

    鉄屋は、電機や自動車と違って、
    簡単には人員をホイホイ減らせない構造になってます。
    巨大な高炉という装置産業の宿命でしょ。

    利益を生み出さない設備と人員を抱える鉄屋の
    ガマン比べが続くと見ています。

    高炉が上昇する為の最低条件は、製品単価が上昇すること。
    彼らは「値戻し」って呼んでますが、
    大口のユーザー(ヒモ付き契約)価格を上げる状態が
    来るコト。

    今はその逆で、自動車から値下げの要請の気配。
    しばらく沈むのも、仕方ないでしょう。
  • イメージ
    keibunさん
    2009/1/31 22:35
    確かに自動車とは違って人員が減らせませんね。歴史的にも雇用維持にこだわってきた会社ですし。

    それに、鉄が価格交渉できた試しがないというのもおっしゃるとおりですので、kubotaさんのコメントを受けてもう一段下げるというふうに見ることにします。

    なので200~250円ぐらいで勝負してみることにします。

    丁寧な解説ありがとうございました、
    これからもよろしくお願いします。
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