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派遣切り!

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  士業(弁護士、会計士等)  現在 7位この年の瀬にきて、派遣切りやリストラなどが増えてきている現状、労働者にとっては次は我が身か、というプレカリアートとしての当事者意識は増えているのではなかろうか。労働者の3人に1人が非正規労働者である現実に対して、当の非正規労働者ですら中々自らをプレカリアートと認めないことのほうが今までであったのだが、ここに来ての現実において、切実なものとなってきている。ただ、それで犯罪に走っていいというわけではない。前々回からのアキバ事件もそうなのであるが、見ず知らずの相手を自己の腹いせに殺傷するなどというのは、断罪されるべきエゴである。神憑りの恍惚などあるはずもないだろうに、コピーキャットが絶えない。今年の通り魔事件による死傷者数は42人で過去最悪(警察庁まとめ)であった。そして昨日もそうしたコピーキャットが六本木ヒルズ界隈に出没した。幸い被害者はいなかった、というよりもこいつはただ刃物持って叫びたかっただけのように思える。「派遣切り」と叫んでいたようなのだが、そんなの物騒極まりない。あえなくお縄となっているのだが、そんな行政への救済の求め方をしなくてももっとやりようはあるはずなのである。それこそ、クリスマス粉砕をヒルズ前で叫びながらコタツにドテラで鍋パーティーなんていうのは最高じゃないか。洋包丁買う金があるんだったら、十分参加費出てると思う。そうした連帯の場はあちこちあるのだから、馬鹿な真似する前に共闘できる仲間を探せ、と言いたい。それに絡めて、最近読了した雨宮処凛のプレカリアートを紹介しておこう。この本で今回特に思うことは、プレカリアート賞賛ということはなくて随所で、ゲストハウスで生活する若者の意見や、座談会でのフリーターの息子を正社員として就職させた就職難民世代の子を持つお母さんや大企業勤務の就職勝ち組の女性など、プレカリにあからさまな嫌悪を持つまでには至らなくてもニートやフリーターを芳しく思わない人をも引き込んでその意見を公表していることだ。この本での雨宮はそうした意味でもかなり冷静にプレカリの現状を露出しようとしているわけで、どこにも逆ギレした様子はない。そして、なんといってもこの本のハイライトは、石原都知事との対談である。ある意味、政治的な意図を持って望む雨宮なのだが、まぁ編集もされているとは思うのだけど、あの放言都知事がこれほど柔和に作家同士の対談に納めようとして、かなりの部分で成功してしまった対談である。だからといって雨宮が負けたわけでもなくて、ある意味、ストレートに直訴するよりも迂遠な形で表現したほうが届く場合に当たるように思われた。まぁ、それでも都知事公認の暴動なんていうのはあり得ないのだけど、プレカリ関係のデモは増えていくのではと思う。別段、都知事が積極的に後ろ盾たりするということではなくて、雨宮の自信がそれを連鎖させるような気がするわけである。まぁ、余談で、都知事が雨宮のリストカットの痕跡を「見せてよ」なんていうところは、変に好奇心旺盛なジジイだなぁとも思ったりするのだが、これ都知事じゃない一般人が言ってたら変態だなぁ、と。いや珍しく石原さんを褒めてるわけで、人と相対するときに人生の蓄積が生きているということか、メディアをある意味操作することも含めて老獪だが人間味有り過ぎで失言するのかまぁ、それにしても東京は日本の首都であるし、世界有数のメガシティーであるから、変な幻想を抱いて上京する若者もいることだろう。それ自体は自己責任と断言して構わないと思うが、そうした野心を見透かして(貧困)ビジネスに取り込もうとする悪質商法も実際あるわけで、それを立法が援護していたり、あるいは不作為に野放しにしていたりすることから、行政の立ち遅れが目立ち過ぎるということなのかもしれない。この年の瀬にきて、派遣切りやリストラなどが増えてきている現状、労働者にとっては次は我が身か、というプレカリアートとしての当事者意識は逆に増えているのではなかろうか。兎に角、プレカリアート運動というものがあることを知ることのみでも救われるであろうことを、多くの人々に伝えられることができれば、このブログも幸いである。グゥーーーー
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