TOPIX -12 @2,698
日経平均 -62円 @38,352円
米国では、ウクライナとロシアを巡る地政学リスクが上昇して株価の重しとなった。バイデン政権がウクライナに提供したミサイルでロシアを攻撃することを承認したと報じられた。これによりプーチン大統領が核兵器を使用する敷居が下がったと解釈され、安全資産の米国債が買われた結果、米10年債利回りは前日の4.414%から4.398%へ低下した。翌日に決算を控えるエヌビディアは好決算を期待して5%近く上昇した。
本日11月20日の東京市場では、全体的には売りが優勢だったが、個別材料により急騰する銘柄もあった。セブン&アイが創業家の伊藤家による買収の動きにより急騰して上場来高値を更新した。また、ソニー・グループが動画配信・出版大手のKADOKAWAを買収するために協議に入ったと報道され上昇した。日経平均の下げ幅は一時は200円以上に拡大した。国内長期金利(=新発10年債利回り)は一時1.070%まで上昇する場面があった。
日経平均の日足チャートを見ると、下ひげを引いた短陰線で終えたが、11月18日以来、実質的には横這いとなっている。ただ、株価はやや下向きとなった10日及び25日移動平均線の下に沈み込んでいるので、ちょっとした悪材料でも下に振れやすい。
33業種中25業種が下げた。下落率トップ5は、保険(1位)、陸運(2位)、鉱業(3位)、その他金融(4位)、銀行(5位)となった。