堅実さんのブログ
砂の器(6.11.12)0時03分
この砂の器は、部分的な部分を、過去数回、ブログに載せました。これは、砂の器の映画です。名画です。ぜひ見てください。いいものは見るべきです。2時間22分です。
砂の器は、松本清張の長編推理小説。1960年5月17日から1961年4月20日にかけて『読売新聞』夕刊に全337回連載された
映画は、1974年制作。
あらすじ
殺人事件を追う、2人の刑事。調べていくうちに、ハンセン氏病の偏見に気が付く。
犯人の父親がハンセン氏病になり、村にいられなくなり、放浪の旅に出る。
この2人の放浪の旅は、過酷なものだった。ハンセン氏病は、偏見で移ると大変だと。思われていた時代である。行く先の村々で、迫害に会う。
やがて、村の親切な巡査に会い、いろいろ面倒をみてもらう。父親は療養所に、子供は巡査の夫婦が、面倒を見ることになる。しかしその子供(犯人)は、その巡査の家を飛び出してしまう。
そして、数十年が経過する。犯人は、ピアノの演奏家になり、その演奏会が、終わった時に逮捕される。
犯人の父親は、療養所で、自分の子供を知らないという。子供の将来を考えてのことだ。
これは、ハンセン氏病(らい病)の世間の偏見も表現したものです。厚生省は1996年になって、長い間、ハンセン氏病の患者を苦しめたことを謝罪しました。
(1996(平8)年「らい予防法」廃止。「らい予防法の廃止に関する法律」制定。「らい予防法」の見直しが遅れたことなどについて厚生大臣が謝罪。
ハンセン氏病は、普通の生活では、感染しません。厚生省が謝罪したのは、この映画が出来た時から、実に22年後です。こんな事が、日本ではあったのです。
この後半は、圧巻である。じっくり見て欲しい。
原作は、松本清張、脚本 橋本忍 山田洋二 監督 野村芳太郎。
1 最初の題字部分は、通常の送り速度。
2 前の部分は1.5倍速で、良いと思います。
3 後半の捜査会議と、犯人の少年時代の生い立ちと、
ピアノ協奏曲「宿命」の3つが、交互に出てくる場面は、
1倍速でお願いします。この部分は、じっくり見る価値があります。
砂の器』【公式】――劇場公開50周年記念―― 映画 2時間22分
https://www.youtube.com/watch?v=VvjS0LBp0BY
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tukumodayoさん2024/11/12 12:53堅実さんへ名作でしたね。特に加藤嘉さん(千代吉)の名台詞は今でも、心に残っておりますね。一目だけでもいいから会いたい。あぁぁぁ~っ! 知らねっ、知らねっ、そんな人知らねえぇっ!会いたくて、会いたくて一目だけでも会いたいそんな息子を知らないと言わねばならぬ千代吉の魂の慟哭が伝わる名演技でしたね。加藤嘉さんは、山田五十鈴さんと4年間程はご結婚されておりましたね。摩訶不思議なるご縁と感じますね。
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堅実さん2024/11/12 13:20tukumodayo さんへ「特に加藤嘉さん(千代吉)の名台詞は今でも、心に残っておりますね。一目だけでもいいから会いたい。あぁぁぁ~っ! 知らねっ、知らねっ、そんな人知らねえぇっ!会いたくて、会いたくて一目だけでも会いたいそんな息子を知らないと言わねばならぬ千代吉の魂の慟哭が伝わる名演技でしたね。加藤嘉さんは、山田五十鈴さんと4年間程はご結婚されておりましたね。摩訶不思議なるご縁と感じますね。」ありがとう、ございます。「あぁぁぁ~っ! 知らねっ、知らねっ、そんな人知らねえぇっ!」確かに、ここのところは、心に残りますね。親と子供の、きずなですね。
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堅実さん2024/11/12 13:30tukumodayo さんへ親子が巡礼の旅に出て、各地で、迫害を受けますが。その時の景色が、美しいですね。迫害と、景色の美しさが、対照的ですね。これが、監督の意図だったと、思います。両者の対比で、迫害を描いております。
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コ鉄さん2024/11/12 20:26今晩は。堅実さん。この映画は、個人的評価でベスト3にはいります。切ない映画でした。確か少年を助ける駐在さんが緒方拳さんでした。映画界ではまだ端役でしたね。仕掛け人で有名になったと記憶しています。
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堅実さん2024/11/12 21:13「この映画は、個人的評価でベスト3にはいります。切ない映画でした。確か少年を助ける駐在さんが緒方拳さんでした。映画界ではまだ端役でしたね。仕掛け人で有名になったと記憶しています。」ありがとう、ございます。その後、眼科の外来に行き、考えました。刑事物の映画でもあり、そして、ハンセン病を描いた社会派映画でもあります。このハンセン病は、後になって、厚生大臣の謝罪まで、続くのです。この映画が、厚生省を動かしたとも言えます。その意味で、凄い映画だと、思います。最後の場面、捜査会議と、ピアノ協奏曲(宿命)と、犯人の少年時代が、交互にでてくる場面は、圧巻です。こういう、映画の手法は、めずらしいです。テレビの刑事ものとは、違いますね。この監督は、あっぱれですね。脚本がよいのかな。それとも、原作の松本清張がすごいのかな。それと、厳しい、親子の、巡礼の旅なのに、それを取り囲む、周りの風景が、美しすぎます。これは、監督の意図だと、思うのですが、この、親子の生きる厳しさとは、対称的なのが、心に残ります。また、父親役の演技もすばらしいものだったですね。さすがと言える映画ですね。
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tukumodayoさん2024/11/13 12:50堅実さんへ最近の映画は派手なドンパチものが多く構成も脚本も心に沁みるものが少なくなりましたね。観た後に何も残らず、何を観ていたのかも忘れてしまう程にね。いい映画やドラマには、忘れられないセリフが何時までも、何時までも心に残りますね。その場面と共にね。
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堅実さん2024/11/13 13:45tukumodoyo さんへ「最近の映画は派手なドンパチものが多く構成も脚本も心に沁みるものが少なくなりましたね。観た後に何も残らず、何を観ていたのかも忘れてしまう程にね。」そのとおりです。この映画の前半分は、特に、どうってことは無いことです。どの映画でも、見られることです。これが、後半の準備段階だったです。それが、後半になり、事件の核心が、出てまいります。同時に、ここで、らい病(ハンセン氏病)の社会の偏見が、中心になってくるのです。前半では、らい病の事は、全く、出てきて、おりません。この辺も、見る人を、圧倒します。それと、犯人の少年時代の迫害経験とは、別に、背景の景色の美しさが、印象に残ります。巡礼の旅に出た、旅というよりは、行く先のあてのない、放浪の旅ですが、その時の美しさは、心に残ります。海岸の小さな社を、お参りする美しさ、その後の、氷のつららが下がる道を歩く美しさ春になり、梅の咲く道を歩く美しさです。(この撮影現場は、群馬県高崎市の秋間梅林です)それと、映画の最初の部分の砂浜の模様の美しさ最後の2人で歩く、背景の美しさ美術の観点から見ても、これだけ、美術の観点から、気を使った作品は無いです。それと、この映画はズームレンズをよく使用しております。親子が、村の通在署の警官の追われるシーン子供が2人目の警官に保護され、家を飛び出した時の、警官が、その子供を捜す、初めの部分。ここに、ズームレンズを使用しております。これが、作品を引き立てて、おります。「いい映画やドラマには、忘れられないセリフが何時までも、何時までも心に残りますね。その場面と共にね。」そうですね。療養所での父親が、写真を見て我が子と、分かりながら、「こんな人とはあったことが無い。」というのは、見る人の涙を誘いますね。特に、資金を大量に使ったものではないのに、これだけ、人びとの心に残る作品は、少ないですね。
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コ鉄さん2024/11/13 13:56こんにちは。堅実さん、九十九さん。映画のおはなしで盛り上がっている様なので。。。当方のベスト3を。「砂の器」、「飢餓海峡」、「人生劇場」てなとこですか。魂、揺さぶられます。
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堅実さん2024/11/13 14:14コ鉄 さんへ「こんにちは。堅実さん、九十九さん。映画のおはなしで盛り上がっている様なので。。。当方のベスト3を。「砂の器」、「飢餓海峡」、「人生劇場」てなとこですか。魂、揺さぶられます。」ありがとう、ございます。飢餓海峡は、水上勉の原作だったっけ。本は読んでないのですが、テレビでは見ました。人生劇場は、その歌が好きなので、度々、ブログに載せております。「男心は男でなけりゃー。分かるものかと、あきらめーたー。」なんて、渋い歌詞ですねー。