この砂の器は、部分的な部分を、過去数回、ブログに載せました。これは、砂の器の映画です。名画です。ぜひ見てください。いいものは見るべきです。2時間22分です。
砂の器は、松本清張の長編推理小説。1960年5月17日から1961年4月20日にかけて『読売新聞』夕刊に全337回連載された
映画は、1974年制作。
あらすじ
殺人事件を追う、2人の刑事。調べていくうちに、ハンセン氏病の偏見に気が付く。
犯人の父親がハンセン氏病になり、村にいられなくなり、放浪の旅に出る。
この2人の放浪の旅は、過酷なものだった。ハンセン氏病は、偏見で移ると大変だと。思われていた時代である。行く先の村々で、迫害に会う。
やがて、村の親切な巡査に会い、いろいろ面倒をみてもらう。父親は療養所に、子供は巡査の夫婦が、面倒を見ることになる。しかしその子供(犯人)は、その巡査の家を飛び出してしまう。
そして、数十年が経過する。犯人は、ピアノの演奏家になり、その演奏会が、終わった時に逮捕される。
犯人の父親は、療養所で、自分の子供を知らないという。子供の将来を考えてのことだ。
これは、ハンセン氏病(らい病)の世間の偏見も表現したものです。厚生省は1996年になって、長い間、ハンセン氏病の患者を苦しめたことを謝罪しました。
(1996(平8)年「らい予防法」廃止。「らい予防法の廃止に関する法律」制定。「らい予防法」の見直しが遅れたことなどについて厚生大臣が謝罪。
ハンセン氏病は、普通の生活では、感染しません。厚生省が謝罪したのは、この映画が出来た時から、実に22年後です。こんな事が、日本ではあったのです。
この後半は、圧巻である。じっくり見て欲しい。
原作は、松本清張、脚本 橋本忍 山田洋二 監督 野村芳太郎。
1 最初の題字部分は、通常の送り速度。
2 前の部分は1.5倍速で、良いと思います。
3 後半の捜査会議と、犯人の少年時代の生い立ちと、
ピアノ協奏曲「宿命」の3つが、交互に出てくる場面は、
1倍速でお願いします。この部分は、じっくり見る価値があります。
砂の器』【公式】――劇場公開50周年記念―― 映画 2時間22分
https://www.youtube.com/watch?v=VvjS0LBp0BY