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日米で金融株が堅調

昨日の米国株式相場は反発した(DJIA +337.28 @43,077.70, NASDAQ +51.49 @18,367.08, S&P500 +27.21@5,842.47)。ドル円為替レートは149円台半ばの前日比円安ドル高水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が559に対して、下落銘柄数は1,026となった。騰落レシオは110.51%。東証プライムの売買代金は3兆7538億円。

TOPIX -3 @2,688
日経平均 -269円 @38,911円

米国では、昨日の「ASLMショック」の余波は続くものの株式相場全体としては反発した。半導体装置銘柄は完全に下げ止まっていないが、エヌビディアは上げた。さらにモルガン・スタンレーをはじめとする金融株が2024年7~9月期の好決算を受けt大きく上昇した。JPモルガン・チェースとゴールドマン・サックスも2024年7~9月期の決算が良好なため10月以降は金融株の上昇が目立つ。

本日10月17日の東京市場では、16日は米国市場でオランダASMLだけでなく半導体製造装置大手のアプライドマテリアルズ(AMAT)も下落したことから、昨日に続き東京エレクトロンやアドバンテストなどの半導体製造装置関連が売られて日経平均は続落した。注目されていた半導体受託製造大手の台湾積滞電路製造(TSMC)が2024年7~9月期決算を発表した。純利益が四半期ベースで過去最高となり、市場予想も上回ったが、日経平均は一瞬だけ反発した後、売りに押し戻された。

10月17日に中国当局が記者会見で追加の不動産支援策を発表したが、内容が投資家の期待に届かず、上海総合指数がマイナスになるなど、軟調な動きだった。米国株式市場で銀行株が目立って買われた流れを受けて、東京市場でも銀行株は堅調な動きだった。先週木曜日のこのブログでも注目銘柄として取り上げた三菱UFJFGも日経平均にほとんど引っ張られることなく金曜日以来順調に上昇している。また、地政学リスクに大きく左右されるが(特にコンテナ運賃が)、株主還元策を好感して日本郵船が逆行高となった。

OPEC内でのシェア低下と、アメリカやカナダをはじめとする非OPEC国の増産により世界シェアも低下している中、サウジアラビアが年内にも減産方針を転換して増産に踏み切るとの観測から原油相場(WTI)が70ドルを割り込できた。中国の景気減速も原油需要を低下させるため、原油相場には下方圧力が強くなりそうだ。中東の地政学リスクが高まっているため、原油相場は1バレル=70~80ドルくらいの動きをしているが、もし最終的に地政学リスクが低下すると、下げが加速して1バレル=50~60ドルくらいまで下げそうな動きである。

日経平均の日足チャートを見ると、続落して上向きの10日移動平均線を割り込んだ。数日以内に10日移動平均線の上に再浮上すれば上昇基調は維持されるが、再浮上に長引くと横這い場続き、保ち合い相場に入るかもしれない。

33業種中20業種が下げた。下落率トップ5は、精密機器(1位)、非鉄金属(2位)、化学(3位)、小売り(4位)、金属製品(5位)となった。

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