TOPIX +17 @2,733
日経平均 -15円 @38,686円
昨日の米国株式市場は祝日のため休場だった。本日の東京市場では、昨日に続きさらに円安・ドル高に振れた円相場を手掛かりに輸出関連銘柄を中心に買われ、日経平均の上げ幅は一時200円を超えた。しかし、結局、東京エレクトロンやアドバンテストなどの値がさ半導体株が売られて株価指数を押し下げた。39,000円前後では戻り売り圧力が強かった。国内長期金利が上昇して来たため、収益拡大が見込まれるメガバンク株や保険株が目立って買われて上昇した。他方、海運大手株は下げが顕著になっているが、チャートを見ると定石通りの下げである(➡優利加塾生は第65期売買ルール構築の講義動画でこの定石を確認してください)。
日本時間の今夜、8月のサプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数の発表がある。相次ぐ雇用関連の統計発表を前に、その前哨戦とも言える。米連邦準備制度理事会(FRB)は9月には利下げに踏み切るのはほぼ確実だろう。問題はその利下げ幅である。標準で0.25%だが、景気減速懸念が強くなれば0.5%の大幅利下げもありうるとマーケットは期待している。利下げ幅が0.25%なら織り込みのため当面は若干円安・ドル高に振れ、0.5%なら円高・ドル安に振れるのではないかと見ているが、さてどう動くか。
日経平均の日足チャートを見ると、上下にひげを引いた短陰線で終え、値動きは昨日の陰線の上下の範囲内での小動きだった。米国市場が休場だったこともあり材料不足が主な原因と考えられる。
33業種中23業種が上げた。上昇率トップ5は、銀行(1位)、保険(2位)、陸運(3位)、繊維製品(4位)、小売り(5位)となった。