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新NISAについて思うこと

素人のひとりごと日記です。
(正しくは、信頼できる専門家へ)

新NISAについて、金融機関がノルマ営業に邁進しているようです。
先日、知り合いの人に話を聞くと、金融機関から新NISA対象の投資信託の運用を勧められたそうです。

金融機関の人から

「皆さん、加入されていますよ~」
「非課税枠が大幅に拡充されたので、お得ですよ~」

のセールストークで勧誘されたそうです。

わたしの思うところを書くと、「皆さん加入している」は、危ないです。(>_<)
投資は、人と同じことをして成功することはめったにありません。

有名な相場の格言

「人の行く裏に道あり花の山」…

「非課税枠が増えたので、お得です」これも危ない話法です。

新NISAは、旧NISAと変わらず、元本割れリスクがあります。
運用で失敗して、元本割れすると、非課税枠も何も関係ありません。

仮に運用で損して、金融機関の人に文句を言っても、

「投資は、自己責任ですから~」
「投資は、長期で考えてください~」

などと言われてしまいます。

または、すでに勧めた人は転勤していなくなっており、
「○○は転勤していません」と言われておしまいです。

金融機関では、基本的にノルマを達成した人が偉くなります。

お客様の資産を増やしても減らしても関係ありません。

金融機関に勤めていた人に聞きましたが、1990年代の日本の不動産バブル崩壊のときも、不動産融資で自分が勤める金融機関や顧客に大きな損害を与えた人が出世して、不動産バブルを警鐘した行員さんは、偉くなれなかったと聞きました。

今回も新NISAでたくさんの顧客に損させた人が偉くなるのでしょうか?

新NISAについて思うところ(新NISAを始めることの問題点)を少し書いてみます。

新NISAのメリットについては、政府の御用学者や金融機関に寄り添う専門家が話をしているので、ここでは省略します。

◎そもそも新NISAは、どうしてできたのか?

そもそも論です。

新NISAは、米国からの要請によってできた制度です。
「貯蓄から投資へ」は、表向きです。
(この日記で書くことはすべて個人的な考え)

米資産運用大手ブラックロックのラリー・フィンク最高経営責任者(CEO)も岸田首相と面会して、(米国の運用会社が儲かる)日本政府の取組みを評価しています。

現在の米ドル高、米国株高を支えているのは、ジャパンマネーといっても過言ではない。

米国は、インフレ対策で金利を上げているので、本来は、米国株にはマイナスです。
ここまで米国株が上昇しているのは、円キャリートレードによるところが大きい。(本来、日本人が使うお金が日銀のゼロ金利のせいで、米国に流れた)

大物ヘッジファンドがここまで吊り上げた今の高い米国株や日本株を買ってくれる投資主体が必要です。そこで、日本の個人の金融資産が狙われた訳です。米国ファーストの日本の財務省が日本人のために作った制度ではない。当たり前のことを理解すべき。

◎現在の米国株の水準は割安で買い時なのか?

株式投資は、安い時に買って高い時に売れば利益を得られます。
特に長期投資家にとっては、安い時に買うことが重要なポイント。
(新NISAで投資を始める人で、短期勝負の人は少ない)

短期的な株価予想は、難しいですが、いきつくところはファンダメンタルズに近づく。
長期で見ると、今の米国株の水準は相当高い。

みんかぶの「株探」で見ると、米国の株高を牽引してきたNVIDIAの株は大きく下がりましたが、それでも PER:61.3倍(8月9日現在)

ウルトラ高値の水準です。(カリスマ銘柄)

米国株の水準を、合理的な計算式で、株価の割高・割安を測る指標の
S&P500シラーPER( CAPEレシオ)で見ると

現在 34.47倍 

世界大恐慌前の水準が31.48倍です。
歴史的に見てもすごく怖い水準であることがわかります。

140年の経験値では、妥当な水準が15~16倍なので、その2倍くらい買われている。

日経平均株価のシラーPERを見ると、22.11倍になっています。
これもやはり買われすぎです。

個別銘柄ではなく、全体として見ると、米国株も日本株も株価水準は高く、新NISAで株を買っている場合ではない水準です。もちろん、何らかの理由で株価が上昇することもあります。しかし、それで儲かってもビギナーズラックかもしれません。

「ビギナーズラックは続かない」ことが多い。

長期投資家の澤上篤人氏も現在のバブル的な株価に対して警鐘されています。
長期投資家が投資をするタイミングは、暴落したときです。

「バブルは必ず崩壊する。しかし、いつ崩壊するのかわからない」
「バブルの最中は、バブルではないという専門家が必ずいる」

将来、市場専門家や投資系YouTuberの皆さんが総弱気になっているときがチャンスかもしれません。

南海トラフや首都圏直下の大地震、その他にも中東に依存している日本のエネルギー
問題など、さまざまな地政学的なリスクは想定の範囲内なので、株式投資は、自身のリスク許容度をしっかり計算して投資すべきでしょう。

◎ドル円レートの適正レートは

参考になるのが、購買力平価です。

「購買力平価とは、為替相場は、短期的に様々な要因で振れることがあっても、長期的には二国間の財・サービスの価格が均衡する水準に収束するという理論です。よく使われるのがマクドナルドのビッグマックの価格です」(公益財団法人 国際通貨研究所)

直近データ(2024年6月)の購買力平価は、108.18円になっています。
(公益財団法人 国際通貨研究所)

日銀が、ゼロ金利と異次元の金融緩和による円の増発500兆円を行わず、自然金利なら
1ドルは108円だったということになります。

現在、日銀が0.25%に利上げしたといっても、日米金利差もあるので、実際のレートが
108円になる訳ではありませんが、大幅な経常赤字の米ドルの実力はせいぜいその程度
です。

モノやサービスの値段を基準にした為替レート(購買力平価)の水準は、知っておいてもよい。

そのように考えると、ドル建て商品への投資は、為替面でもリスクが大きい。
(リスクとはリターンの振れ幅)

◎リーマン・ショックの教訓

リーマン・ショックの大きなきっかけとなったのは、当時の日本銀行の利上げでした。
ゼロ金利から0.5%に利上げしたため、円キャリーの巻き戻しが起きた。

当時の株式市場もバブルパーティーでしたが、欧米の利上げで、パーティー会場から洋酒(ウイスキー、ブランデーやワインなど)は引き揚げられました。その中で、日本銀行の金融緩和で日本酒だけは、会場に残っていました。その日本銀行の利上げで、最後に残っていた日本酒もパーティー会場から引き揚げられた。

(金の専門家でもある豊島逸夫先生は、このあたりの話をされていました)

その後、バブルが崩壊し、リーマン・ショックにつながりました。

日本銀行は、パーティーの日本酒の栓を閉めた

2006年3月 日本銀行 量的緩和政策を終了
2006年7月 日本銀行 0.25%へ利上げ
2007年2月 日本銀行 0.25%の追加利上げ

2007年6月 ベアー・スターンズ傘下のヘッジファンド2本が破綻
2007年8月 BNPパリバ・ショック ミューチュアル・ファンドの解約を凍結
2008年3月 ベア・スターンズ経営破綻 JPモルガン・チェースがダダ同然の額で買収
2008年9月15日 リーマン・ショック リーマンブラザース経営破綻
2008年9~11月 米最大の保険会社 CDSの胴元 AIG実質破綻、救済

出発点は、日銀の利上げでした。

投資家は、21世紀になってからのマネーの歴史的な構造変化を理解していない市場専門家や無責任なマスコミと違うので、グローバルマネーの動きを読み解く必要があります。

・・・

2023年 米国が5ポイントもの利上げで、まだリセッションになっていない理由は、

金融緩和をしている日本のゼロ金利マネーを利用したキャリートレードだった。

歴史は繰り返すのでしょうか?

米国政府やFRBが有効な対策を実行しなければ、2025年~26年には金融危機になるでしょう。金融危機を防ぐには、FRBの金融緩和しかないと思いますが、インフレの中、火に油をそそぐ金融緩和ができるのか? そして、主に富裕層が投資するシャドーバンクを助けることができるのか?(銀行の預金者を助けるのと訳が違う)

◎新NISAを使って金(ゴールド)への投資

新NISAを使って金ETFや金投資信託へ投資できるので、これは一つの選択肢になるかもしれません。もちろん、安いときに買って長期保有する長期投資になります。

・・・

長くなるので、このあたりにしますが、新NISAを否定している訳ではありません。
ただ、今の株価水準で新NISAを利用して投資を始めることは慎重になったほうがよいかもしれません。もちろん、短期的には、何度も株価は上昇することがあるので、短期勝負ができる「われこそはプロ」と自信のある人は別です。

以上、すべて個人的な考え。ひとりごとでした。(^^ゞ

1件のコメントがあります
  • イメージ
    中州天神さん
    2024/8/13 01:32
    こんばんは 初めまして

    投資家を育てて来なかったのは、証券会社の責任でしょう。
    なかなか、証券マンとの友好な関係は難しいんでしょう。
    私が初めて株式投資をする時、叔父から証券マンを紹介されました。
    電話だけの売買注文で、辞められるまで、顔知らずでした。
    最初は先方のアドバイス注文でしたが、後は自分中心の売買でした。
    おかげで、NYの下げ方がおかしいので、殆どの持ち株売り注文を
    出して、ブラックマンディーを切り抜ける事が出来ました。
    お歳暮等、やり取りしてましたが、結婚祝いとして博多人形を
    頂きました。

    退職された後、次々と担当者も変り、電話対応の関係で、地場証券の
    通信取引に変え、今はネット証券だけで取引しています。

    とにかく、個人投資家はカモにされないように注意すべきですね。
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