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意外とハト派的決定だったので株式市場は好感して・・・

昨日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA -65.11 @38,647.10, NASDAQ +57.47 @17,665.90, S&P500 +12.71 @5,433.74)。ドル円為替レートは158円台前半の前日比円安水準での動きだった。
本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証プライでは、上昇銘柄数が1,417に対して、下落銘柄数は210となった。騰落レシオは95.87%。東証プライムの売買代金は5兆3191億円。

TOPX +15 @2,747 
日経平均 +94円 @38,815円

米国では、米5月消費者物価指数(CPI)に続き、米5月生産者物価指数(PPI)も市場予想を下回った(前月比-0.2%<予想+0.1%、前年比+2.2%<予想2.4%)ため、FRBによる利下げが早まるとの期待から米10年債利回りが前日の4.295%から4.246%へ下げた。S&P500とナスダックは続伸した。

本日の東京市場では、日銀は14日まで開いた6月の金融政策決定会合で追加利上げを見送った一方、国債買い入れの減額方針を決めた。ただ、具体的にどのように減額するのかについては触れず、次回7月の金融政策決定会合で決めることになった。その結果、それほどの金融引き締めではない(ハト派的)として株式市場は安堵して株価が上げた。日経平均は一時上げ幅を300円超に拡大した。しかし、外為市場では円売り・ドル買いが進み、円安・ドル高となった。円キャリートレードは続き、1ドル=160円くらいまで円安・ドル高が進みそうである。心配されていたほどの金融引き締めではないと分かると、金利上昇に弱い不動産株が上げて、反対に金利上昇が好ましい銀行株が下げた。

日経平均の日足チャートを見ると、続落して始まったが、切り返して陽線で終え、辛うじてやや上向きの25日移動平均線の上に留まった。横ばい相場が続いており、チャートで判断する限り、上下どちらへの同じくらいの確率で動きそうに見える。

33業種中29業種が上げた。上昇率トップ5は、海運(1位)、石油・石炭(2位)、卸売り(3位)、不動産(4位)、建設(5位)となった。

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