TOPIX -22 @2,737
日経平均 -330円 @38,617円
米国では、注目のエヌビディアの決算発表を翌日に控えて慎重だったが、米10年債利回りが低下したことで株式相場には追い風となり、株価を支えた。
本日の東京市場では、米国の半導体銘柄安(SOXが下げた)の流れを受けて、東京エレクトロンやアドバンテストが下げた。国内債券市場では、22日に財務省が実施した40年物国債の入札で需要が想定していたよりも弱く、前回3月(1.9050%)よりも利回りは高くなり、2.2700%(>予想2.260%)となった。これを受けて、10年物国債利回り(=長期金利)が一時1.00%と前日から0.020%上昇し、2013年5月以来11年ぶりの1%台の大台に戻った。金利上昇が逆風となる三菱地所や三井不動産などの不動産株の下げが際立ち、さらに、不動産投資信託(REIT)や高PER(金利が上げれば下がる)の成長株が多い新興市場銘柄も売られた。他方、金利上昇が追い風となる銀行や保険は上昇した。
日経平均の日足チャートを見ると、昨日、ほぼ横向きの60日移動平均線に弾き返されて陰線で終えたが、その翌日の今日、さらに陰線で続落した。上向きの10日移動平均線の上にまだ辛うじて留まっているものの、25日移動平均線が下向きなのでまだ下に振れやすい。
33業種中30業種が下げた。下落率トップ5は、電気・ガス(1位)、不動産(2位)、海運(3位)、鉱業(4位)、石油・石炭(5位)となった。