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株価の原理原則と株価の定石

昨日の米国株式相場は続伸した(DJIA +130.30 @38,791.35, NASDAQ +241.83 @16,273.38, S&P500 +52.60 @5,157.36)。ドル円為替レートは147円台後半の前日比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が1,118に対して、下落銘柄数は489となった。騰落レシオは103.87%。東証プライムの売買代金は6兆3949億円。

TOPIX +8 @2,727
日経平均 +90円 @39,689円

米国では、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が米上院銀行委員会の証言で、利下げ開始のためのインフレ低下に対する確信を持てる時期はそう遠くないと述べた。これを受けて、米10年債利回りは前日の4.104%から一時は4.04%台まで下がった後、4.09%台で推移した。米ドル長期金利の低下を反映して円相場は前日の149円台から148円台の円高・ドル安となった。このような中、アナリストにより目標株価が引き上げられたエヌビディアは続伸し、主要3株価指数は揃って2日続伸した。フィラデルフィア半導体株価指数(SOX)は3%強上昇して史上最高値を更新した。

本日の東京市場では、米国株高の流れを受けて先物主導で上げ、日経平均の上げ幅は一時400円に迫った。しかし、節目の4万円に近くづくと戻り売り圧力が増して来て上げ幅を縮小させた。米連邦準備制度理事会(FRB)は年央には利下げを開始すると見られているのに対して、日銀は金融政策の正常化(マイナス金利解除)を近い将来(早ければ3月18~19日の金融政策決定会合で)に開始するとの観測が主流となっている。この相場観測を背景に外為市場で円高・ドル安が進んでいるため自動車など輸出関連銘柄が冴えない。日本時間の今夜発表予定の2月米雇用統計の内容が気になるため、売買に慎重になった面もある。上昇率上位では、建設、銀行、電気・ガス、鉄鋼、保険となり、ハイテク成長株からバリュー株へ資金がシフトしているようである。

日経平均の日足チャートを見ると、昨日は長大陰線となり急反落したが、本日は上下にひげを引いた短陰線で小幅高となった。ほぼ横向きとなった10日移動平均線の上に辛うじて留まっている。日経平均の予想PERは16.8倍まで上昇して来たが、これまでこのブログで何度か指摘して来たように、16倍台というのはほぼフェアバリューである。資本コストを8%、日本経済の長期的な成長率を2%と想定するとPERは16倍台となる。これは「株価の原理原則」の一つである。勢いがあるので少しくらいはフェアバリューを超えてオバーシュートすることもあるため、まだ伸びしろは残っていると言える。とはいっても、もし、25日移動平均線が上向きから横向に転じ、さらに下向きになってきたら上げ相場は一旦終わったと考えるのが「株価の定石」である。

33業種中20業種が上げた。上昇率トップ5は、建設(1位)、銀行(2位)、電気・ガス(3位)、鉄鋼(4位)、保険(5位)となった。

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