優利加さんのブログ
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決定的に強気でも弱気でもないが・・・
昨日の米国株式相場は大きく反発した(DJIA +369.54 @38,519.84, NASDAQ +197.63 @15,361.64, S&P500 +60.54 @4,906.19)。ドル円為替レートは146円台前半の前日比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は高安まちまちとなった。東証プライムでは、上昇銘柄数が843に対して、下落銘柄数は759となった。騰落レシオは130.40%。東証プライムの売買代金は4兆6801億円となった。
TOPIX +6 @2,540
日経平均 +147円 @36,158円
米国では、前日は米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げが期待した3月ではなく先送りされることがほぼ確実となったことに失望して株価は大きく下げた。しかし、利下げは時間の問題であり、おそらく数カ月程度遅れるだけである。2月1日発表の米新規失業保険申請件数は22万4000件(>予想21万4000件)となった。また、2023年10~12月期米労働生産性では、単位労働コスト(企業の生産性を示す)が7~9月期に比べて年率0.5%上昇したが、市場予想の1.1%増を下回り、コストプッシュインフレが減速しつつあるとの見方が広がった。その結果、米10年債利回りが前日の3.965%から3.880%へ低下して約1カ月ぶりの低水準となり、これを好感して主要3株価指数は揃って大きく反発した。ダウ工業株30種平均は史上最高値を更新した。
本日の東京市場では、米国株の反発を受けて日経平均は反発し、東京エレクトロンやアドバンテストなどの半導体株の上昇により上げ幅は一時400円を超えた。日本時間の今夜、1月の米雇用統計の発表を控えているが、その内容次第で米国の利下げのタイミングが左右される可能性が高い。キャノンや野村ホールディングスのように大規模な自社株買いや、新型NISAの開始により個人の資金が株式市場に流入してくるという期待が足元の株式相場を支えている。
地銀株が軟調になっている。特にあおぞら銀行は米商業用不動産向けローンの追加引当金を計上したため2024年3月期連結最終損益が15年ぶりの赤字となると発表したことで昨日に続き今日も続落し、今日だけでも前日比19%(477円)安となった。米FRBの利下げが先送りになるとの見通しから米長期金利が低下しているため、日銀のマイナス金利解除が先送りになるとの失望が背景にある。
ETFを通して海外からの日本株買いが増加している。特に、中国では日本株ETFの需要が急速に高まっている。中国では不動産不況が深刻化している中、株式市場も軟調となっているため中国人個人投資家が日本株に資金を向けている。
日経平均の日足チャートを見ると、上下にひげを引いた陰線でやや上向きの10日移動平均線にちょうど接するところにある。決定的に強気でも弱気でもないが、どちらかと言えば上に向おうとしているように感じる。勿論、個別銘柄はそれぞれの事情により動き方は異なるが。
33業種中17業種が下げた。下落率トップ5は、保険(1位)、海運(2位)、医薬品(3位)、証券(4位)、卸売(5位)となった。
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