TOPIX +15 @2,394
日経平均 +89円 @33,377円
米国では、米12月ADP民間部門雇用者数が16.4万人増(>予想11.5万人増)、新規失業保険申請件数は20.2万件(<予想21.6万件)と強い結果となった。米経済のソフトランディングのシナリオが高まったと言えるが、これを受けて、米10年債利回りは前日の3.907%から4.002%へ上昇した。ダウ工業株30種平均は一時は280ドル高まで上げたが次第に売り押し戻されて上げ幅を縮小した。米長期金利の上昇を反映して円安・ドル高が進行した。
本日の東京市場では、米長期金利の上昇を反映して円安・ドル高が進行した。円安・ドル高を好感して株価指数主導で上げた。自動車などの輸出関連銘柄が買われ、日経平均の上げ幅は一時270円を超えた。日本時間の今夜、12月の米雇用統計の発表があるが、もし、米雇用市場の堅調が続いていると確認されると米長期金利はさらに上昇し、円安・ドル高がさらに進む可能性が高まる。新INISA開始を期待してか、野村HDをはじめとする証券株の上昇が目立った。米長期金利の上昇が収益増加につながる銀行株も買われた。
ただ、金利が高くなると高PERのハイテク成長株には逆風となり、低PERのバリュー株の方が有利になる。なぜなら、株価は「株価P=予想PER x 予想EPS」で決定され、「予想PER=1/(r-g)」つまり、株主資本コスト r(=投資家の期待収益率)と期待成長率 g の差の逆数で決定されるが、株主資本コストの核は長期金利だからである。
日経平均の日足チャートを見ると、前日比で小幅高となったが上下に長めのひげを引いた十字線となった。売り買いの力が拮抗している。
33業種中22業種が上げた。上昇率トップ5は、証券(1位)、銀行(2位)、不動産(3位)、鉄鋼(4位)、電気・ガス(5位)となった。