世の中、嘘だらけ。油断も隙も、あったもんじゃない。今日の日経新聞で、JA(農協)の、広告があった。
その内容は、日本の農業の自給率は4割である。もっと、国産品を食べようであった。そして、農家の肥料やなど、値上がりしているが、農産品は、安いままとある。こちらは、価格で示してある。自給率は、カロリーで示し、販売は、価格である。それなら、両方とも、同じ価格でなぜ、示さないのか。
これの嘘は、どこかというと、自給率は4割であるが、これを価格で計算すると、自給率は8割である。米などは、自給率が120パーセントであり、余った米は、家畜の飼料としている。そして、これには、政府の補助金が出ている。
農産品の価格は、これは需給で決まる。人は、必要以上に、野菜など食べない。これを、もっと食べろと言われても、そう多く食べられる訳がない。
もう一つ、農家でもない商社(農協)が、なぜ、こんな事を言うかというと、それは、農家に肥料など、売っているからである。お得意先である。それなら、その肥料の価格を低くすればよいのに、これには、言及していない。世の中、もっともらしい事を言って、その内容は、矛盾している。
ついでに言うと、日本の農業は、今、相当荒れた状態である。耕作放棄地が、今後も拡大するだろう。これは、農業よりも、サラリーマンになったのが、収入が大きいからである。
もう一つ、今、全国で熊の被害が多いが、これは里山が無くなった事が、原因の一つである。山村部の農業を止めて、都会で働く人が増え、人の移住のためでる。
里山があれば、野生動物と、人の住む区域が分けられていたが、里山が荒れ放題になり、境界が無くなったことが、原因である。野生動物は、分からないから、人家まで、降りてくることも、原因の一つである。
都市と農村では、これは、これからも、人の移動が、加速するだろう。これは、収入が原因している。更には、県単位でみても、東北などは、人口が減少し、都会は人口が増加する。これを、何とかするのが、政治であるが、収入が原因しているので、難しいことである。
九州では、工場を建設し、人の移住を食い止めようと、しているが。これがヒントで、地方に工場を建設することが、解決の一つであるが、これも、ほんの、僅かの効果である。都市への人口移住は、今後も続く。