NGTNさんのブログ
ブログ
週末まとめ -12/20/2008-
★アメリカ
週間では、ダウは-0.6%、ナスダック指数は+1.5%、S&P500は+0.9%でした。月曜のダウは-65ドル、火曜はFedがFFレートを0-0.25%へ引き下げ、同時にGSE債購入の拡大や長期国債買い入れの可能性など量的緩和策を行うことを示唆したことから、ダウは+360ドルの大幅高。しかし、水曜以降は、-99ドル、-219ドル、-25ドルと続落し、火曜の上昇分を吐き出しました。火曜に大幅高となりましたが、全体的に株価の変動幅は小さくなってきています。VIX指数も低下していますね。今週のダウは原油価格の下落によるエネルギー株の下落が重しとなった感じです。エクソンモービル、シェブロンの指数への影響は結構大きいですから。
金融株は今週も弱い動きでした。金融株のチャートを見ると、Dead Cat Bounceが終わりました・・・って感じにみえます。今週決算発表を行ったGSとモルガンスタンレーは、いずれも四半期ベースでの最終赤字を計上しました。GSの赤字は上場以来初めてのことです。19日にはS&Pが、シティ、GS、モルガンスタンレー、UBSなど欧米の大手銀11行の格下げを発表しました。
Fedはゼロ金利突入。加えて大幅な量的緩和策を行うことを示唆しています。日本が過去に行った量的緩和と異なるのは、MBSやCPをFedが買い取ることによって金融市場の麻痺している部分に直接流動性を供給する点ですね。ヘリコプター・ベンのあだ名の通りに、ドル札をばら撒いていくのでしょう。バーナンキ議長の理論が正しく作用するか・・・見ものです。不況克服とデフレ阻止にはおそらく効果がありますが、ドル暴落とハイパーインフレがリスクだと思います。
10年債利回りは2%付近まで低下。住宅ローン金利も低下し、30年固定で5%付近まで低下しています。10月には6%台半ばまで上がっていたのに比べると大幅な下落です。住宅市場の底打ちや消費者の懐支援につながることが期待されます。
金曜のNY市場が始まる前に、政府からGMとクライスラーへの174億ドルの融資が発表されました。これについては以下エントリーに書きました。
http://www.doblog.com/weblog/myblog/87556/30#30
★日本
週間では、日経平均は+4.3%、TOPIXは+2.6でした。月曜の日経平均は大幅高。先週金曜に米自動車メーカー救済法案が頓挫したことを受けて大幅安した分をすぐに取り戻しました。その後もドル円が円高ドル安になっているにもかかわらず全体的に底堅い動きで、週ベースでは2週連続の大幅高となりました。業種別ではドル円が円高ドル安ということで輸出関連銘柄は上値が重く、不動産や銀行が物色されました。原油安から資源関連も上値が重かったです。
国内自動車メーカーは、ホンダが下期営業赤字に転落。トヨタも下期営業赤字になるとの観測記事が出ました。週明けにも正式発表されるようです。
日本株の指数ベースでの底堅さは、おそらく年金買いが続いているためだと思います。年金買いが止まった時が要注意ですね。それと、金曜の大証夕場~金曜夜のCMEでの日経平均先物が急に弱くなったのが気になりました。先物市場はショートカバーが一巡したのでしょうか。
日銀は、金曜に政策金利を0.1%に引き下げ、合わせて長期国債買い入れ額の拡大とCP買い取りを行うつもりであると発表しました。実質ゼロ金利に加えて、量的緩和に踏み出すようです。
★為替
引き続きドル安進行。ユーロが強く、ユーロドルはものすごい変動です。Fed主導の実質的なdevaluation合戦・・・。ECBもそれなりにバランスシートを拡大しているみたいですが、追加の大幅利下げや大幅な量的緩和は厭がっているっぽいですね。またユーロ高になると輸出企業が大変だと思います。特にドイツが。まあでもFedの目論見どおりに米経済がうまく回復する保証はないですし、どちらの方針が正解なのか今後の展開が楽しみです。
★商品
原油価格が大幅下落。ドル安で、ゴールドやソフトコモディティは上がっているのに、原油はほんと弱いです。ファンダの悪さ?先物市場の需給の悪さ?よくわかりません。OPECが減産を決定しましたが、それをあざ笑うかのように下落していました。中東産油国の場合、石油を生産しているのは多くが国営企業で、価格が上がっている時は十分な収入があるから別にそんなにがっついて増産しなくてもいいやってなって価格鎮静化につながらず、逆に価格が下がると国の収入が減って財政が厳しくなるから量を出して収入を確保しなくちゃってなってさらに需給悪化しやすいみたいです。
★今週の予定
22日(月)
23日(火)
日本市場休場
12月リッチモンド連銀製造業指数(米)
11月中古住宅販(米)
11月新築住宅販売(米)
24日(水)
米国市場短縮取引
11月個人支出(米)
11月耐久財受注(米)
11月PCEデフレータ(米)
新規失業保険申請件数(米)
25日(木)
米国市場休場
26日(金)
11月失業率(日)
11月全国消費者物価指数(日)
11月鉱工業生産・速報(日)
週間では、ダウは-0.6%、ナスダック指数は+1.5%、S&P500は+0.9%でした。月曜のダウは-65ドル、火曜はFedがFFレートを0-0.25%へ引き下げ、同時にGSE債購入の拡大や長期国債買い入れの可能性など量的緩和策を行うことを示唆したことから、ダウは+360ドルの大幅高。しかし、水曜以降は、-99ドル、-219ドル、-25ドルと続落し、火曜の上昇分を吐き出しました。火曜に大幅高となりましたが、全体的に株価の変動幅は小さくなってきています。VIX指数も低下していますね。今週のダウは原油価格の下落によるエネルギー株の下落が重しとなった感じです。エクソンモービル、シェブロンの指数への影響は結構大きいですから。
金融株は今週も弱い動きでした。金融株のチャートを見ると、Dead Cat Bounceが終わりました・・・って感じにみえます。今週決算発表を行ったGSとモルガンスタンレーは、いずれも四半期ベースでの最終赤字を計上しました。GSの赤字は上場以来初めてのことです。19日にはS&Pが、シティ、GS、モルガンスタンレー、UBSなど欧米の大手銀11行の格下げを発表しました。
Fedはゼロ金利突入。加えて大幅な量的緩和策を行うことを示唆しています。日本が過去に行った量的緩和と異なるのは、MBSやCPをFedが買い取ることによって金融市場の麻痺している部分に直接流動性を供給する点ですね。ヘリコプター・ベンのあだ名の通りに、ドル札をばら撒いていくのでしょう。バーナンキ議長の理論が正しく作用するか・・・見ものです。不況克服とデフレ阻止にはおそらく効果がありますが、ドル暴落とハイパーインフレがリスクだと思います。
10年債利回りは2%付近まで低下。住宅ローン金利も低下し、30年固定で5%付近まで低下しています。10月には6%台半ばまで上がっていたのに比べると大幅な下落です。住宅市場の底打ちや消費者の懐支援につながることが期待されます。
金曜のNY市場が始まる前に、政府からGMとクライスラーへの174億ドルの融資が発表されました。これについては以下エントリーに書きました。
http://www.doblog.com/weblog/myblog/87556/30#30
★日本
週間では、日経平均は+4.3%、TOPIXは+2.6でした。月曜の日経平均は大幅高。先週金曜に米自動車メーカー救済法案が頓挫したことを受けて大幅安した分をすぐに取り戻しました。その後もドル円が円高ドル安になっているにもかかわらず全体的に底堅い動きで、週ベースでは2週連続の大幅高となりました。業種別ではドル円が円高ドル安ということで輸出関連銘柄は上値が重く、不動産や銀行が物色されました。原油安から資源関連も上値が重かったです。
国内自動車メーカーは、ホンダが下期営業赤字に転落。トヨタも下期営業赤字になるとの観測記事が出ました。週明けにも正式発表されるようです。
日本株の指数ベースでの底堅さは、おそらく年金買いが続いているためだと思います。年金買いが止まった時が要注意ですね。それと、金曜の大証夕場~金曜夜のCMEでの日経平均先物が急に弱くなったのが気になりました。先物市場はショートカバーが一巡したのでしょうか。
日銀は、金曜に政策金利を0.1%に引き下げ、合わせて長期国債買い入れ額の拡大とCP買い取りを行うつもりであると発表しました。実質ゼロ金利に加えて、量的緩和に踏み出すようです。
★為替
引き続きドル安進行。ユーロが強く、ユーロドルはものすごい変動です。Fed主導の実質的なdevaluation合戦・・・。ECBもそれなりにバランスシートを拡大しているみたいですが、追加の大幅利下げや大幅な量的緩和は厭がっているっぽいですね。またユーロ高になると輸出企業が大変だと思います。特にドイツが。まあでもFedの目論見どおりに米経済がうまく回復する保証はないですし、どちらの方針が正解なのか今後の展開が楽しみです。
★商品
原油価格が大幅下落。ドル安で、ゴールドやソフトコモディティは上がっているのに、原油はほんと弱いです。ファンダの悪さ?先物市場の需給の悪さ?よくわかりません。OPECが減産を決定しましたが、それをあざ笑うかのように下落していました。中東産油国の場合、石油を生産しているのは多くが国営企業で、価格が上がっている時は十分な収入があるから別にそんなにがっついて増産しなくてもいいやってなって価格鎮静化につながらず、逆に価格が下がると国の収入が減って財政が厳しくなるから量を出して収入を確保しなくちゃってなってさらに需給悪化しやすいみたいです。
★今週の予定
22日(月)
23日(火)
日本市場休場
12月リッチモンド連銀製造業指数(米)
11月中古住宅販(米)
11月新築住宅販売(米)
24日(水)
米国市場短縮取引
11月個人支出(米)
11月耐久財受注(米)
11月PCEデフレータ(米)
新規失業保険申請件数(米)
25日(木)
米国市場休場
26日(金)
11月失業率(日)
11月全国消費者物価指数(日)
11月鉱工業生産・速報(日)
-
タグ:
コメントを書く
コメントを投稿するには、ログイン(無料会員登録)が必要です。