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頭と尻尾はくれてやるスタンス

こんにちは。動点Pです。
早速指数を確認しておきましょう。

02/25
                   値    前週比  年初来
S&P500      4384.65    0.82%    -8.74%
NASDAQc  13694.62    1.08%    -13.61%

S&P500 週Stoch RSI %K 4.74

今週は上がりました。ロシアがウクライナに侵攻を開始した木曜日に、アメリカの株価は大きく動き、下から始まった株価はずんずん上がりました。金曜日も全体に上がって終了し、1週間でもプラスとなりました。私は木曜の夜にアメリカ株を少し買いましたが、いまだ様子見です。

アメリカの株価は現在、リセッション入り(景気後退)するかどうかという瀬戸際にいるようです。つまり悪いインフレになれば景気後退、いいインフレが続けば好景気が続く、ということです。このことはこれまでにいろいろな指標をつかって説明してきました。

ロシアがウクライナに全面的に侵攻したことは本当に酷い、最悪最低の事件だと思いますが、前回のブログでも書いたように、この問題がアメリカの経済に与える影響は限定的で、むしろインフレのほうが問題だと思っています。ウクライナ問題では天然ガスと、小麦、とうもろこし、大豆などのコモディティが暴騰するのではないかと言われてきましたが、ロシアが侵攻して以降、むしろ下落しています。

天然ガス先物 (Henry Hub) (NYMEX)

トウモロコシ先物 - Corn先物 (CBOT)

小麦先物 - Wheat先物 (CBOT)

大豆先物 - Soybeans先物 (CBOT)

ロシアがウクライナに実際に侵攻したことで、世界はむしろ冷静になって、ウクライナが自国の経済に与える影響を考えはじめたということかと思います。で、考えてみればウクライナの経済の影響はそれほど大きくない、むしろウクライナから天然ガスやコモディティが入ってこなくなることによって恩恵を被る企業もある、と考え出しているようです。

たとえばアメリカの農業の肥料の会社は株価が上がっています。

CF Industories Holdings $CF

これは農作物の増産計画によって肥料が売れると考えられていることを示唆します。

こうした複雑な環境のもとで、木曜、金曜とグロース株が大きく上がっているようです。実際、今週はNASDAQのほうがS&P500よりも上がっています。なぜでしょうか。

端的にいえば、アメリカのインフレのリスクがやわらいだからと思っています。上に書いたように、市場はすでにウクライナやロシアに頼らない経済を織り込み始めています。エネルギーに関していえば、アメリカのシェールやEUの海底油田、あるいは中東の石油や天然ガスなどが増産されるだろうといわれています。前回のブログで書いたように、石炭の増産も予想されます。エネルギーは基本的に先物で取引されますから、増産が計画された時点からすでに価格は下落しはじめます。また原子力発電所も稼働が見込まれます。また同様にコモディティも増産されれば価格は下落するはずです。残るのは賃金インフレですが、アメリカ市場の景気はすでに鈍化しはじめており、今後FRBも徐々に政策金利を上げていくことがほぼ決まっているので、賃金インフレも収まっていくと思われます。

インフレが収まり、長期金利も政策金利も上昇しないか、上昇しても非常にゆっくりしたスピードとなれば、グロース株の高いバリュエーションが許されることになります。そのためアメリカのグロース株が上がった、ということと思います。

それでは、こうした情勢を受けて今後どのように投資を行っていくのがよいでしょうか。ここまで読むと、じゃぁグロース株に再帰して買えばいいのはないかと思われるかも知れませんが、私はまだグロース株が下落トレンドから脱したと判断するのは時期尚早だろうと考えています。多くの銘柄はまだ下落トレンドから脱していません。

現在、NASDAQ市場で200日移動平均線より上にある銘柄は全体の20.95%しかありません。つまり8割はまだ下落トレンドにあります。

Stockcharts/ $NAA200R

そこで、大底で買おうと思わず、下落トレンドから完全に脱した銘柄を少しずつ買っていくというやり方でいいのではないかと思っています。私はやはり順張り派なのです。決算がいいのに下落してしまっている銘柄がちらほらあります。そうした銘柄のトレンドをチェックしておき、チャートの一番おいしいところで乗ることを目指そうと思います。

S&P500の週足でみたストキャスティクスRSIもいま非常に低い位置にいます。数年以上の長期で投資をしようと思っている人は、ここで一括投資をするのもいいかもしれません。しかし比較的短期でリターンを取りたいと思っている人は、今週ではなく、来週以降にこのストキャスティクスRSIの値が上昇しはじめてから買うのがいいと思います。

市場の勢いを確認するにはマクレランオシレータも役に立つと思います。この指標がプラスになれば相場は上向きと考えることができます。

McClellan Oscillator / Market InOut

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日本の株式市場はアメリカ市場の勢いにのって少し戻った感があります。金曜日にマザーズが大きく反騰したのは驚きました。日本は今後も低金利を続けるでしょうから、円安がさらに進みます。そのため海外投資家が日本株が安いとして買いに入る可能性はあります。しかし大きな問題は日本の経済政策が決定的に間違っていることです。岸田首相はあいかわらず金融所得増税を主張し続けています。

金融所得課税見直し、引き続き議論行っていきたい=岸田首相

これでは市場に投資資金が集まりません。上値の重い展開がこれからも続くものと思っています。ただこれは逆にいえば、経済政策が変更されれば株式市場も上向きになる可能性があるということです。コロナウィルスが落ち着いた後、積極的な経済政策が打ち出されれば、いい相場がくるかもしれません。


コロナウィルス感染者数も少しずつ減ってきている印象です。私も来週3回目のワクチン接種を受ける予定です。もう少しの辛抱と思っています。

ではではー。
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