私が株式投資を始めてから47年になりますが、今年ほど相場の見通しが外れたことはありません。私の相場見通しについては今年の初めのこの欄で、
第一四半期(22年1~3月)上昇して32,000円
第二四半期(22年4~6月)緩やかな上昇で33,000円の高値
第三四半期(22年7~9月)下落に転じ31,000円
第四四半期(22年10~12月)変動幅の大きいボックス相場で年末には32,000円
を予想したのですが……。
結果は大外れ。今日の時点で今年の最安値の予想は、26,000円寸前まで落ち込んでいます。明日のことはだれにもわからないのです。日本を代表するアナリストたちが、大量のデータや世界各国の経済情勢を収集分析し、高速大容量処理のコンピューターで処理して得られた見通しでも、大幅に外れてしまっています。経験と限られたデータから得られた感性頼りの私の見通しが、外れたからといって驚くことはないのかもしれません。と、まあ開き直っているのですが。
ところが、私の私的ファンドの数字から見ると違うのです。私のファンドのポートフォリオには、
アメリカ株はありません。
ハイテク株がほとんどありません。
ファンド内に現金を置かないので、値上がりより値下がりに強い銘柄が残っています。
昨年は政局や地政学リスクが不安定のため、例年に比べ銘柄の入れ替えを行いました。ポートフォリオもどちらかというと、資産形成から配当重視に変え、配当利回りの低いIT銘柄はほとんど売却してしまいました。そのため、ポートフォリオが、いわゆる出遅れのバリュー株中心になっているため、今回の下落の影響は受けていなかったようです。
相場見通しは外れましたが、銘柄選択は間違っていなかった……。でも明日のことは誰もわかりません。いずれは年初の見通しに復帰するものと考えています。