<動意株・11日>(大引け)=丹青社、大泉製作所、ユークスなど
大泉製作所<6618.T>=急騰し年初来高値更新。同社は車載用を主軸に温度センサーを手掛けており、その技術力には定評がある。業績は17年3月期に営業利益段階で88%増益と急拡大し、18年3月期も2ケタ近い増益が見込まれている。株価は2014年8~9月にかけて200円未満の株価を1900円近くまで大化けさせた実績があるだけに短期資金の注目度も高い。株価を刺激する材料にも事欠かない。電気自動車(EV)の普及が世界的に加速するなか、同社は2次電池用温度センサーを展開しており、今後高水準の需要を取り込むことが予想されている。
ユークス<4334.T>=大幅反発。同社が前週末8日の取引終了後に発表した第2四半期累計(2~7月)連結決算は、売上高6億4000万円(前年同期比23.3%減)、営業損益4億7100万円の赤字(前年同期2億7400万円の赤字)、最終損益3億2300万円の赤字(同3億8800万円の赤字)となったが、株価は直近で下値模索の展開にあったことから、アク抜け感から買いが入っているようだ。ゲームソフトの受託開発事業で、主力シリーズの最新作「WWE2K18」が10月に発売を控えており、先行費用が出ているもよう。一方で、同タイトルへの期待が高まっているほか、ゲームソフト分野やパチンコ・パチスロ分野、モバイルコンテンツで複数のプロジェクトの開発が順調に進んでいるとしていることから、これへの期待も買いにつながっているようだ。
チタン工業<4098.T>=ストップ高で年初来高値更新。同社はリチウムイオン電池向けにチタン酸リチウムを提供しており、その有力関連株として人気化した。10月に順次発表が行われるノーベル賞では、リチウムイオン電池は有力候補みられているが、とりわけ光触媒の活性物質である酸化チタンが改めて注目される可能性が高まっている。
トーシン<9444.T>=ストップ高で年初来高値更新。同社が前週末8日の取引終了後に発表した第1四半期(5~7月)連結決算が、売上高56億8800万円(前年同期比1.3%増)、営業利益1億5200万円(同2.4倍)、純利益8500万円(同3.9倍)と大幅増益となったことが好感されている。店舗改装や不採算店の閉鎖などの効果で移動体通信関連事業が大幅増益となったことが寄与した。また、不動産事業、リゾート事業も堅調に推移した。なお、18年4月期通期業績予想は、売上高275億6800万円(前期比5.1%増)、営業利益5億4200万円(同24.2%増)、純利益3億1400万円(同24.9%増)の従来見通しを据え置いている。
菊水電子工業<6912.T>=一時ストップ高で年初来高値更新。21年ぶりとなる4ケタ大台回復が目前となっている。同社は電子計測器メーカーだが、耐電圧試験器や直流安定化電源で高技術力を有し、リチウムイオン電池の評価試験では充放電システムコントローラーを手掛けていることで注目を集めている。個人投資家を中心とした短期資金の攻勢が株価を押し上げている格好だが、信用買い残が乏しく需給面の軽さが意識されている。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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