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※2020年3月20日15時に執筆
株式市場では国内外の証券会社やシンクタンク各社から毎日、多数のアナリストレポートがリリースされています。もともと、大口の売買注文を出す機関投資家向けに書かれていましたが、最近では一般の個人投資家にも提供されており、目にする機会も多いのではないでしょうか。
個別株のレポートでは、証券アナリストがファンダメンタル分析を基づいて個別株の企業価値を算出し、現在の株価に対する「割安・割高」から「買い(強気)・中立・売り(弱気)」などの株価レーティングを付与しています。
レポートがリリースされた直後は、一時的に値動きが大きくなるため、こうしたレーティングの情報を材料に売買する個人投資家も少なくありません。ただし、銘柄によっては、寄り付きが天井になってしまうことも多々あるため、レーティングに期待して買ったら高値を掴んでしまったという経験がある方も多いのではないでしょうか。
はっきり言うと「レーティング引き上げ=儲かる」は間違いです。「玉」よりも「石」の方が多いため、これだけでは勝率としては低いと考えた方がよいでしょう。しかし、「玉」と「石」を見分けることができたらどうでしょうか。勝率はぐんと上がります。
「玉」と「石」の違いはなんなのか。証券アナリストの「大野芳政」が株価レーティングを15年間以上、研究し続けた結果、いくつかの法則を発見しました。
そこで、レーティング公開後の値動きが一巡した銘柄から、短期だけでなく、中長期的にも上値余地が大きく残っている注目銘柄を紹介します。
☆今週のビビビッときた銘柄はこちら!!
■東京応化工業<4186>
東海東京調査センターが3月18日に投資判断を「Neutral(中立)→OUTPERFORM(強気)」に、目標株価を2,670円→4,770円に引き上げたことが伝わっています。
なんといっても気になるのが目標株価の引き上げ率が79%と大きいことです。なかなかこれほどの率を引き上げることは見たことがありません。強気の根拠は「同社のフォトレジストは最先端が多いことと、今期以降半導体デバイスメーカー各社の微細化進展に伴い同社シェアが再び回復に向かう」というシナリオを同証券が描いていることです。
特別インパクトのある内容ではないものの、こうした堅い成長シナリオが描けるものが、全体がリバウンドするときに物色の矛先が向かいやすいのではないでしょうか。
■C&Fロジホールディングス<9099>
東海東京調査センターが3月18日に投資判断を新規に「OUTPERFORM(強気)」に、目標株価を1,450円としたことが伝わっています。
冷蔵・冷凍倉庫は常温倉庫に比べて初期投資額が大きく新規参入リスクも低いことから、中長期的に、積極的な設備投資により旺盛な需要を取り込むことが可能とみられます。
また、新型コロナウイルスの感染拡大で株式相場は急落に見舞われていますが、同社は低温食品物流に強みを持っており、外出抑制による家庭用冷凍食品の需要増加が期待できることから、相対的に買いやすい銘柄ではないかと私は考えています。
※ブログでは株価レーティングを利用した投資法の運用記録を公開しています。
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執筆者名:大野芳政
ブログ名:株式相場が見れないビジネスマンのための銘柄選び「トランプ式投資術」
<SF>
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