＜後場の注目銘柄＞＝山九、修繕工事需要の拡大持続

　山九<9065.T>は、新日鉄住金系の物流・港湾運送大手で、１５年３月期の連結業績は、売上高４５００億円（前期比３．６％増）、営業利益２００億円（同２０．７％増）を見込む。化学プラントの保守など大型案件の寄与で、機工事業の好調が予想され、輸入コンテナ取扱量の増加が国内物流部門の追い風となる。

　主要顧客の鉄鋼や石油化学メーカーの収益性がリーマン・ショック後大きく落ち込み、設備更新や修繕工事は最小限に抑制されたため、メンテナンス需要が蓄積しているほか、今後数年以上にわたる増加が予想される。

　株価は、６月に入って５００円前後での頑強展開が続いている。ただ、ＰＥＲは１２倍台と割安水準ある。


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）