京成、非開示だった今期経常は赤字縮小、未定だった配当は17円実施

　京成電鉄 <9009> が10月29日大引け後(15:00)に決算を発表。22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は68億円の赤字(前年同期は199億円の赤字)に赤字幅が縮小した。
　併せて、非開示だった通期の業績予想は連結経常損益が22億円の赤字(前期は321億円の赤字)に赤字幅が縮小する見通しを示した。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益は46億円の黒字(前年同期は122億円の赤字)に浮上する計算になる。

　業績好調に伴い、従来未定としていた今期の年間配当は17円(前期は17円)実施する方針とした。

　直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常損益は41.5億円の赤字(前年同期は43.6億円の赤字)に赤字幅が縮小し、売上営業損益率は前年同期の-7.0％→-4.4％に改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　2022年３月期の業績予想については、新型コロナウイルス感染症が業績に与える影響を合理的に算定することが困難なことから未定としておりましたが、第２四半期までの実績を踏まえ、現時点で入手可能な情報に基づき、公表することといたしました。　当社グループの足元の業績は、緊急事態宣言の解除以降、緩やかな回復基調にあります。従って、今後の見通しについては、ワクチン接種の進展等に伴い経済活動の正常化が進み、段階的に需要が回復していくものと仮定し、業績予想を算定いたしました。　なお、実際の業績は、様々な要因によって予想数値と異なる場合があります。※業績予想の詳細については、本日開示の「2022年３月期　第２四半期決算短信〔日本基準〕（連結）」をご参照ください。