「ドローン」が9位、規制緩和進み再脚光<注目テーマ>
1 再生可能エネルギー
2 半導体
3 全固体電池
4 水素
5 デジタルトランスフォーメーション
6 電気自動車関連
7 半導体製造装置
8 2020年のIPO
9 ドローン
10 洋上風力発電
みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「ドローン」が9位となっている。
ドローンは遠隔操作やコンピューター制御によって飛行することにより、人間が立ち入ることができない、もしくは危険の伴う場所などの撮影や点検・測量を可能とする。また、物流(配送)やセキュリティー(警備)などでも活躍が大いに期待されている。
プラント設備の老朽化などが懸念される日本では、経済産業省が昨年6月に「スマート保安官民協議会」を設置し同月には第1回会合を開き、12月には「スマート保安シンポジウム」を開催、インフラの点検など産業保安を担う切り札としてドローンが改めて脚光を浴びている。また、国土交通省では今夏にもドローンの飛行許可基準を緩和する見通しにある。高層ビル周辺での高さ150メートル以上の飛行は許可が不要となる方向で、人材不足に悩まされる建設業界にとって高層建築物の点検など大幅な省人化が図れることになる。
そうしたなか民間企業の動きが活発化している。空飛ぶクルマの開発で先頭集団に位置するスカイドライブ(東京都新宿区)は、輸送用ドローンを定額で貸し出すサービスを始める計画にあることが報じられた。更に直近では、楽天<4755.T>が三重県で、ドローンを使って離島に商品を配送するサービスを開始したことを発表し、注目を集めた。
今後も点検・測量や商品配送などでドローンの活用が加速していくことが予想される。ALSOK<2331.T>など警備保障会社も、今年はドローンを活用した警備の実験に積極的に取り組む構えをみせており、リアルセキュリティー分野でもドローンの存在は日増しに高まっていく可能性が高い。株式市場ではドローンをテーマにここ動意含みとなる銘柄が相次いでおり、投資マネーの食指を動かしている。
関連銘柄としてはドーン<2303.T>、ALSOK、イメージ ワン<2667.T>、菊池製作所<3444.T>、モルフォ<3653.T>、楽天、自律制御システム研究所<6232.T>、双葉電子工業<6986.T>、松屋アールアンドディ<7317.T>などが注目される。
出所:MINKABU PRESS
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