● 事業環境と取り組み
水回り緊急修理サービス事業においては、住宅老朽化とともに、水まわりのトラブルを含む住宅の不具合やそれに伴う修理・取り替えニーズは増える傾向にある。直近ではコロナ禍の影響が短期的にあったものの、2020年6月以降はコロナ禍以前の水準に回復した。アクアライン<6173>としては、1)2020年開始のサブスクリプションサービスによる収益安定性の向上、2)水道屋本舗インターネットサイトの改善、3)業務提携先との関係強化、4)現場サービススタッフ教育体制の強化による生産性及び効率性の向上に取り組む。
広告メディア事業においては、コロナ禍の影響で在宅勤務特需が発生し、ますますニーズが増加している。同社としては、生活救急系サイト「EPARKくらしのレスキュー」の登録加盟店が少なく需要に追い付いていないため、早急に加盟店の募集に注力し、タイミングを見て「EPARKくらしのレスキュー」の全面リニューアルを行い、カテゴリーの拡大を図りたい考えだ。
ミネラルウォーター事業においては、コロナ禍の影響によりホテル・スポーツクラブへの納品数量が減少した一方で、震災からの第2回入れ替え時期となるため保存水の需要が高まると考えられる。同社としては保存水の入れ替え需要の獲得及び法人向けの需要拡大に取り組む。ヘルスケア事業においては、コロナ禍の影響によりフィットネス業界は大きなダメージを受けた。一方で自粛が続き運動・健康への関心が高まっており、大人数よりもパーソナルトレーニングへの需要増が今後期待できる。同社としては、使用人数の制限などコロナ禍対策を徹底して運営を継続し、既存会員からの紹介による会員増を図る。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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