<動意株・30日>(大引け)=TOW、東急建、クスリのアオキなど
東急建設<1720.T>=切り返し急。民間工事受注が好調に推移するなかで、同社は東急電鉄グループとしての強みを発揮し、駅周辺での大規模再開発案件が収益を牽引するほか、外郭環状道路などの豊富な受注残も業績先行きに対する安心感につながっている。受注単価上昇で利益率も改善傾向にあり、16年3月期営業利益は前期比33%増の80億円を見込む。15年3月期は年間配当を前の期比8円増配の13円とするなど株主還元姿勢を強化していることに加え、14%台の高ROEも機関投資家の買いを誘う材料だ。
クスリのアオキ<3398.T>=大幅続伸。26日発表の15年5月期の売上高は1349億9400万円(前の期比18.0%増)、営業利益は77億7800万円(同31.8%増)だった。会社予想に対して、売上高は約19億円、営業利益は約10億円弱上回った。市場にはこの好決算を前向きに評価する見方が強まっている。いちよし経済研究所は29日、同社株のレーティングの「A」を継続するとともに、フェアバリューを5850円から6000円に引き上げた。積極的な新規出店による規模拡大のメリットが出ているとみている。
日本ラッド<4736.T>=5日連続ストップ高。官公庁や医療機関向けシステム開発を強みとするが、12年3月期以降は業績低迷が続いている。ビッグデータ分野の先行投資負担やクラウド関連の競合激化などを背景に16年3月期も赤字からの完全脱却は見込みにくい状況。ただ、ファンドなど機関投資家の保有株が希薄で株式需給面からの売り圧力から解放されている。不正ログイン対策で安全度の高いパズル型ソフトを開発するなど材料性も内包している。
ジグソー<3914.T>=4日ぶりに急反発。同社は29日に、IoTデータコントロールサービス「IoT-A&A Service」を開始したと発表。これが材料視されているようだ。このサービスにより、今後広がり続ける膨大なIoTデータ(IoTビッグデータ)を自動で検知・監視・見守り・支え続けること(コントロール)が可能になる。
ラック<3857.T>=急反発。同社はきょう、企業のWebサイトを保護する新サービス「JSOC WAF運用管理サービス」の提供を開始したと発表。サイバーセキュリティーへの関心が高まるなか、新たな買い手掛かりとなっているようだ。このサービスは、セキュリティーの専門家がWebアプリケーションの脆弱性を狙ったサイバー攻撃を防御するWAF(Webアプリケーションファイアウォール)の設計・運用を行うことで、顧客の運用負荷軽減とWebサイトのセキュリティーリスクの低減を実現する。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
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