新型肺炎ウイルスの影響懸念で関連銘柄が一斉蜂起、具体的な実需の銘柄に妙味
時価総額:1548億円
PER:20.50倍
PBR: 1.39倍
臨床検査薬大手の富士レビオとSRLが統合して発足。1年間に受託する検査回数は4億テストにのぼり、感染症や癌を中心とした質の高い検査薬や機器を国内外の医療機関や血液センターに提供する。滅菌事業も手がけるほか、検査ラボには最先端のロボット導入も試みる。
業績面においては11/11に中間決算を発表、増収減益となり期初計画に対して売上高はほぼ同水準、利益面は僅かに届かずの着地となった。1Qに続いて臨床検査薬事業における日赤事業の契約終了に伴う減収が響いたとみられるが、その他セグメントは堅調に売上を伸ばした。新規事業の育成に注力した結果、先行費用が利益面での重しとなったとみられるが、事業拡大に向けてはみらか中央研究所が中心となって進めるR&D部門の新しいイノベーション創出に期待がかかる。
株価は200日移動平均線上で一進一退の値動きと言えるが、昨年10月以降は時間をかけながら緩やかな上昇トレンドを描いている。足元ではにわかに中国発の新型肺炎ウイルスが話題となり株式市場においても関連銘柄が値を飛ばす展開となっている。値が軽い銘柄を中心に物色されやすいとみられる中、具体的にウイルス対策のソリューションを提供する企業は限られており、影響が深刻化していく場合には同社に対する注目度が高まっていくことにも期待しておきたい。