生活・健康産業関連分野の売上高は前期比1.1%増の549.22億円、営業利益は同46.5%減の17.08億円となった。ポリエチレングリコールが国内外ともに売り上げを伸ばし、また製紙関連薬剤が回復し、売上高は好調に推移した。健康産業関連分野は、高吸水性樹脂が主力の中国市場においてエネルギー不足問題による急激な生産調整により一時的に販売が落ち込んだが、その後回復基調となり売上高は横ばいとなった。
石油・輸送機産業関連分野の売上高は前期比14.0%増の425.40億円、営業利益は同3.0%減の32.65億円となった。自動車内装表皮材用ウレタンビーズの販売が横ばいとなったが、自動車シートなどに使われるポリウレタンフォーム用原料、潤滑油添加剤が好調に推移し、売上高は大幅に増加した。
プラスチック・繊維産業関連分野の売上高は前期比22.4%増の254.66億円、営業利益は同23.7%増の33.46億円となった。プラスチック産業関連分野は、主力の永久帯電防止剤が好調に推移したことに加え、塗料コーティング用薬剤・添加剤、塗料用バインダーとして使われる樹脂改質剤も海外向けの需要が回復し、売上高は大幅に増加した。繊維産業関連分野は、炭素繊維用薬剤が売り上げを伸ばしたほか、自動車に使われる合成皮革・弾性繊維用ウレタン樹脂、タイヤコード糸等の製造時に使用される油剤の販売が好調に推移し、売上高は大幅に増加した。
情報・電気電子産業関連分野の売上高は前期比22.8%増の209.89億円、営業利益は同46.6%増の21.10億円となった。情報産業関連分野は、コロナ禍で落ち込んだオフィスでの印刷需要が回復し、重合トナー用ポリエステルビーズ、粉砕トナー用バインダーの販売がともに好調に推移し、売上高は大幅に増加した。電気電子産業関連分野は、半導体の需要が旺盛で、半導体用レジスト原料の販売が好調継続したことに加え、ディスプレイ用UV樹脂の販売も大幅に増加し、売上高は好調に推移した。
環境・住設産業関連分野他の売上高は前期比22.1%増の186.07億円、営業利益は同17.2%増の14.37億円となった。環境産業関連分野は、海外向け高分子凝集剤用のカチオンモノマーが売り上げを伸ばし、売上高は大幅に増加した。住設産業関連分野は、建築シーラント用原料及び家具・断熱材などに用いられるポリウレタンフォーム用原料の販売がともに好調に推移し、売上高は大幅に増加した。
2023年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比26.7%増の2,060.00億円、営業利益が同5.3%増の125.00億円、経常利益が同1.8%増の130.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同26.9%増の85.00億円としている。
<EY>
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