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2021/07/12 - テラスカイ(3915) の関連ニュース。■クラウドサービス市場の動向と事業内容3. 強みテラスカイ<3915>の強みは大きく3つにまとめることができる。第1に、クラウド創成期から市場に参入し、積み重ねてきた豊富な導入実績により蓄積されたノウハウである。2021年5月時点のクラウド導入実績は5,000件を超えており、プロジェクト・マネジメントや品質管理も含めて多様なノウハウが蓄積されており、多様な顧客ニーズに対応することが可能となっている。特に、大型案件については受注できる企業も限られており、競争優位性がある。第2に、クラウドを得意とするエンジニアの圧倒的な数と質であ

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テラスカイ Research Memo(5):Salesforceの認定資格者数で国内トップクラス

配信元:フィスコ
投稿:2021/07/12 15:25
■クラウドサービス市場の動向と事業内容

3. 強み
テラスカイ<3915>の強みは大きく3つにまとめることができる。第1に、クラウド創成期から市場に参入し、積み重ねてきた豊富な導入実績により蓄積されたノウハウである。2021年5月時点のクラウド導入実績は5,000件を超えており、プロジェクト・マネジメントや品質管理も含めて多様なノウハウが蓄積されており、多様な顧客ニーズに対応することが可能となっている。特に、大型案件については受注できる企業も限られており、競争優位性がある。

第2に、クラウドを得意とするエンジニアの圧倒的な数と質である。これは、クラウドサービスの認定資格取得者数からも窺うことができる。セールスフォース・ドットコムの発表資料によれば、2021年6月1日時点における国内のSalesforce MVP認定者数は15名で、このうち、3名が同社に在籍しているほか、技術系の最上位資格となるテクニカルアーキテクトも15名中6名が在籍(国内1位)、その他開発分野における技術認定取得者もトップクラスの陣容を誇っている。技術認定資格取得者数は受注能力にほぼ比例するため、同社がSalesforceの開発・導入支援で国内トップクラスの実績及び能力を持っていると言っても過言ではない。同社ではエンジニアの入社後は、こうした認定資格の取得を目指すためオリジナルカリキュラムによる教育・研修を約半年間行い、実践部隊として現場に投入している。人材育成は企業が成長していくためのコア・コンピタンスとして位置付けており、成長の原動力となっている。

また、BeeXにおいても業界に先駆けてSAPシステムのクラウド移行支援を手掛けてきたことから、同分野でトップクラスの実績を持つ。SAPシステムをクラウドに移行するためには、SAPシステムのインフラレイヤーの技術力だけでなく、AWSなどのクラウドプラットフォームに関して高い技術力を有していることが必要で、両方の技術者を揃えている会社は少なく同社の強みとなっている。2019年にはAWSの「Well-Architectedパートナー」※に認定されたほか、2020年10月にはAWSのグローバルパートナープログラム「AWSパートナーネットワーク」の認定資格保有者数が100名を超えたことを受け、AWSより「100 APN Certification Distinction」に認定されたことを発表している。

※顧客のAWS環境の問題を解決するための高いスキルと専門知識を有し、シームレスにAWS上でソリューションを提供することができると認められたAPN(AWSパートナーネットワーク)パートナー。


第3の強みとしては、SalesforceやAWS、Microsoft Azure、GCPなどマルチ・クラウドプラットフォームをカバレッジしている点が挙げられる。大企業ではオンプレミスも含めて複数のプラットフォームを利用しているケースが多く、多様な顧客ニーズに対応できる技術力・ノウハウを有していることが高成長につながっている。

4. 事業リスク
事業リスクとしては、旺盛な需要に対応するだけのエンジニアの育成・確保ができるかどうかという点が挙げられる。クラウド人材については、各社ともに人員体制の強化を図っており、慢性的な人手不足の状況が続いている。同社でも中途採用を中心に本社だけでなく地方拠点でも採用を進めているものの、需要の拡大に追い付いていないのが実情となっている。このため、同社では新たにクラウド人材の育成を行い、同社や同社の顧客先に派遣・紹介を行う子会社を2021年2月に新設した。2021年5月に紹介派遣業の免許を取得し、募集を開始、同年6月から研修がスタートしている。主にSalesforceの認定取得試験の合格を目指す教育プログラムで、約半年間で戦力化するレベルまで育成していくことになる。研修は、同社で保有する、新卒など初心者向けの教育プログラムを実施するため、大きな支障は無いものと思われる。今後は同子会社も人材供給元として活用していくことで、人員体制の強化を進めていく方針となっている。

また、不採算プロジェクトの発生リスクについては、プロジェクト管理部門による情報の共有と進捗管理を徹底していることで、2017年2月期以降は発生件数が年間1件程度と極めて少なくなっており、収益性の安定につながっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)


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配信元: フィスコ

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