<動意株・10日>(大引け)=チエル、ウェルス、ブイキューブ、ジーエヌアイなど
ウェルス・マネジメント<3772.T>=ストップ高。不動産ファンドを活用したホテル投資などを主力とし、REIT組成に力を入れている。ここ全体相場の波乱に流されて急落していたが、ファンダメンタルズを度外視した売りで、目先リバウンドを見込んだ短期資金が流入している。業績は好調で20年3月期は営業利益段階で前期比3.8倍の28億円を計画している。パナソニックホームズ(大阪府府中市)と上場REIT組成に向けた基本合意書を締結するなどで、今後の展開力に磨きをかけている。株価指標面ではPER3倍台と超割安圏にある。
ブイキューブ<3681.T>=後場一段高。午後0時30分ごろ、ソースネクスト<4344.T>とテレワークソリューション分野で協業すると発表。その第1弾として通話ノイズ軽減サービス「Krisp Pro」をソースネクストが持つ販売チャネルを通じて販売開始するとしており、販路拡大による業績への貢献を期待した買いが入っている。「Krisp Pro」は、環境音やノイズを軽減するアプリケーション。イヤフォンなどに使われている騒音を打ち消す技術を用いたノイズキャンセリング機能と異なり、入力された音をディープラーニング技術により人の声と騒音に分解し、人の声のみを送受信できるようにする独自技術を用いているのが特徴で、SkypeやZoom、Slackなど600種類以上のアプリに対応している。
ジーエヌアイグループ<2160.T>=一時ストップ高。午前10時40分ごろ、中国・武漢市同済病院が新型コロナウイルスに対するピルフェニドンの有効性と安全性を評価するために行っている臨床研究に対し、子会社の北京コンチネント薬業がピルフェニドンを提供していると発表しており、これが好感されている。なお、同件は武漢市同済病院の臨床研究で、具体的な臨床研究の結果は同病院に帰属するという。また、20年12月期業績への影響はないとしている。
東京ボード工業<7815.T>=大幅高で3日ぶり反発。9日の取引終了後、東京都江東区の土地(工場敷地)を譲渡するのに伴い、20年3月期決算に固定資産売却益50億9100万円を特別利益として計上すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。なお、20年3月期業績予想については、その他の要因を含めて現在精査中としている。
ゲーム関連=イグニス<3689.T>、Aiming<3911.T>などゲーム関連の一角に物色の矛先が向いている。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に外出を控える動きが出ており、それに伴い巣ごもり消費で需要を捉えるゲーム関連は、全体リスク回避相場にあっても相対的に優位性を持っている。小型で足も軽く個人投資家などの短期資金による消去法的な買いが集まりやすい側面もある。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:MINKABU PRESS
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