第3四半期決算と同時に、増収・増益を継続しながら成長投資の実行と株主還元の両立が可能な企業体質が一定程度整ったと判断したとして、同社としては初の配当と株主優待の発表を行っている。年間(期末)配当は1株あたり18.00円(配当利回り1.53%。8月8日終値にて算出)である。株主優待は上場10周年記念優待として実施し、2024年12月末日に300株以上を保有する株主に対して、QUOカード15,000円分が贈呈される。配当と優待を合算した利回りは5.78%(8月8日終値にて算出)。比較的高いインカムゲインを確保しながら、成長(キャピタルゲイン)を待てる状況にある。
その成長については、売上総利益CAGR+20%以上を過去15四半期継続して達成している実績をてこに、売上高30,000百万円、EBITDA2,500百万円、営業利益成長率+10%以上/年が目指されている。今後の成長は、既存事業の伸び(売上高18,000百万円、EBITDA1,600百万円へ拡大)に加えて、M&A(売上高12,000百万円、EBITDA900百万円を上乗せ)との組み合わせによって実現する方針だ。
同社のM&Aを推進する体制は段階的に強化されており、今期2024年9月期は年間5件のM&A・資本業務提携を実行、前期・前々期の年間2件ペースから倍増した。前期以前のM&Aが比較的うまく同社に融合しているのは数値が示すところであるが、8月からはM&Aの体制を大きく拡充するため、執行役員4名がM&AとPMIの両面で緊密に連携する執行体制に移行した。加えて、M&A等の成長投資枠として120億円(現預金からの拠出分 20億円、借入枠100億円)の原資が確保可能となっており、同社はこれらのM&A推進体制の大幅強化により、これまでとは異なる非連続な成長を目指す方針だ。
同社グループの事業領域は、創業事業のフリーランス市場から、派遣事業・副業事業・コンサル/BPO事業へ拡大している。今後新たに展開する領域としては、ギグワーカー・ブルーワーカー領域、介護・医療従事者領域、特定技能外国人領域、海外人材領域、AI領域が主な検討候補とされている。この成長施策の一環として、7月にUI/UXデザインに強い開発会社(ソニックムーブ社)を買収。同社の高度専門職のフリーランス人材とUI/UXの開発力を組み合わせたコンサルティングを強化する方針となっている。
なお、同社では2025年10月に本社を麻布台ヒルズへ移転予定だ。今後のインフレ経済の中で、日本の人材の付加価値向上を同社事業を通じて実現していく象徴的な拠点とする方針である。
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