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2018/12/26 - イグニス(3689) の関連ニュース。■事業概要イグニス<3689>は、スマートフォン向けネイティブアプリの企画・運営・販売等を主力としている。「コミュニティ」「ネイティブゲーム」「その他」の3つのジャンルを事業の柱とし、ゲーム及び非ゲームの領域で独自のポジショニングを確立してきた。また、VRやAI、IoT技術に着目した新規事業にも挑戦している。「次のあたりまえを創る。何度でも」をミッションに掲げ、過去においては、日常的に利用する高品質なツール系アプリなど数多くの小規模アプリを量産してきたことが、ノウハウの蓄積を含め、同社の成長を支えてきた。ここ数年は、それまでの小規模アプリ

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イグニス Research Memo(2):「コミュニティ」のほか、VRやAI、IoTに着目した新規事業にも挑戦(1)

配信元:フィスコ
投稿:2018/12/26 15:22
■事業概要

イグニス<3689>は、スマートフォン向けネイティブアプリの企画・運営・販売等を主力としている。「コミュニティ」「ネイティブゲーム」「その他」の3つのジャンルを事業の柱とし、ゲーム及び非ゲームの領域で独自のポジショニングを確立してきた。また、VRやAI、IoT技術に着目した新規事業にも挑戦している。

「次のあたりまえを創る。何度でも」をミッションに掲げ、過去においては、日常的に利用する高品質なツール系アプリなど数多くの小規模アプリを量産してきたことが、ノウハウの蓄積を含め、同社の成長を支えてきた。ここ数年は、それまでの小規模アプリ中心から、コミュニティ領域などライフタイムの長い中・大規模アプリへ開発リソースをシフトすることによる収益構造改革に取り組み、収益の柱が育ってきた。

ネイティブアプリは、App Store及びGoogle Play等のプラットフォームを通じてスマートフォンユーザーに提供されている。また、収益モデルは、創業当初は広告収入メインであったが、現在は課金収入がメインである(今後は各種IP展開による販売収入なども加わる)。会員数の積み上げが安定的な収益基盤となるストック型事業の強化(安定運営)を図るとともに、VRやAI、IoTなど新たな成長分野において爆発力のあるビジネスの推進にも取り組んでおり、収益モデルの多様化を図っている。

事業セグメントは、主にスマートフォンアプリ事業であり、現時点においてはジャンルごとに「コミュニティ」「ネイティブゲーム」「その他」の3つに分類している。

事業別の売上構成比では、「ぼくとドラゴン」による「ネイティブゲーム」が57.8%を占め、「コミュニティ」は35.5%、「その他」は6.7%となっている(2018年9月期)。ただ、2本目の収益の柱となってきた「with」の成長により「コミュニティ」の構成比が高まる傾向にある。

1. 既存事業の概要
(1) コミュニティ
オンライン恋愛・婚活サービス「with」(男性のみ月額課金収入モデル)を中心に展開している。「with」は2016年3月にWeb版、iOS版をリリース※1して以来、類似サービスの中では後発参入であるものの、2018年9月末時点で登録会員数は120万人を突破し、業界3番手グループ※2にまで伸びてきた。国内iOSのSNSの売上ランキングでも上位に位置している。人気メンタリストDaiGo(ダイゴ)氏※3監修のもと、最適なマッチングを実現する独自の心理学及び統計学的アプローチが差別化要因となっていることに加えて、積極的な広告宣伝によるユーザー獲得が奏功している。また、2018年7月末からは、これまでのFacebook認証だけではなくSMSによるマルチログイン※4機能を実装。それに伴って、足元での会員数はさらに大きく拡大している。

※1 Android版は2016年5月にリリース。
※2 Facebook認証型のオンライン恋愛・婚活サービス上位には、「Pairs」「Omiai」「ゼクシィ恋結び」などが存在する。
※3 メンタリスト、作家、新潟リハビリテーション大学特任教授。著書は累計150万部突破、企業の顧問や経営戦略パートナー、講演など、様々な分野で活動。
※4 携帯電話のSMS(ショートメッセージ)を用いた本人確認のための認証機能。


(2) ネイティブゲーム
2015 年2月にリリースした「ぼくとドラゴン」(アイテム課金収入モデル)を展開している。リリースから4年目を迎え、売上高は逓減傾向にあるものの、多彩なイベントや人気コンテンツとのコラボ、機能追加など、安定運営の継続により同社の業績の伸びを支えてきた。足元でも累計370万DLを突破するとともに、国内アプリストア売上ランキングでも10位前後(iOS版)を維持するなど、ロングセラーゲームとして息の長い収益貢献を続けている。一方、「ぼくとドラゴン」に続く新作ゲームと期待された「メガスマッシュ」については、2018年3月28日にリリースしたものの、ユーザー継続率及び課金率が伸び悩み、計画を下回る結果となったことから早期終了を決断するに至った。なお、2018年10月22日に事前登録を開始した次の新作ゲーム「でみめん」※は2018年12月12月に配信開始している。

※女性をターゲットとした新感覚スマ—トフォンPRG。子会社(株)ラップランドより提供開始予定。


(3) その他
過去における小規模アプリに加えて、2015年10月に買収した(株)U-NOTE※1が運営する情報メディアや性格傾向データによる求人マッチングサービスのほか、2016年2月に設立した(株)Mellowが運営する「TLUNCH」(フード関連サービス)※2等により構成される。ただ、メディアサービスの一部「U-NOTE」については、2018年9月30日付で事業譲渡。また、「TLUNCH」についても、運営するMellowが持分法適用関連会社へ移行したことにより2018年9月期第4四半期より連結範囲から除外されている。なお、VR 事業(エンターテインメント及び医療)やAI関連・検査自動化、医療機関向けSaaS等の新規事業についても、現時点では「その他」に含まれている。

※1 2018年10月1日付でU-NOTEからグラム(株)に社名変更。
※2 専門店のシェフが移動販売車で出来立ての料理を提供する新しい飲食業態。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)

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配信元: フィスコ

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