今日１３日の大引け後、同社は公募増資などについて１株あたりの発行・売り出し価格が4996円に決まったと発表しました。

同日の東証の終値（5151円）と比べ3.0％安い水準となります。

国内公募および海外での募集で計4854万5400株を新規発行し、あわせてオーバーアロットメントによる追加売り出しも上限の412万1700株実施します。

この公募増資などによる手取り概算額は2507億円となる見込みです。

調達した資金はコスト構造改革に向けた鉄道オペレーションの生産性向上に関する設備投資、大阪駅西側エリアや広島駅ビルの開発などに充てるとしています。

また、さきほど出前館【2484】というジャスダックに上場している会社が、巨額な第三者割当増資と海外向けの公募増資を実施すると発表しました。








出典: 出前館【2484】ホームページ
https://ssl4.eir-parts.net/doc/2484/ir_material_for_fiscal_ym1/106387/00.pdf
https://pdf.kabutan.jp/tdnet/data/20210913/140120210911497106.pdf

第三者割当増資の割当先はＺホールディングス【4689】と韓国ネイバーで、合計で約800億円を調達します。

フードデリバリー市場で競争が激化するなか、市場シェアを拡大するために加盟店や配達員の獲得に向けた広告宣伝や利用を促すクーポン配布の費用などに充てとしていますが、筆者の計算では希薄化率が７０％近くになり、既存株主にとっては大変な痛手となる公募増資です。

欧州とアジアを中心とする海外での公募増資では新たに1605万3900株を発行し、自己株324万株を処分を予定しています。

海外公募の需要次第で、第三者割り当てにおける発行株式数が減少する場合があるとしています。

発行価格は15～17日のいずれかの日に決定する、としていますが、明日１４日から週末まで毎日株価は下落するものとおもわれます。

その下落した株価のさらに１０％引きが公募価格になるでしょうから、株主は大損です。