新型コロナウイルス感染症拡大による自動車関連分野の減産や、海外におけるロックダウンなどの影響を受けたものの、第2四半期(20年7月-9月)に入って中国の経済活動回復が進んだほか、国内でもHS事業を中心に半導体・電子部品関連など繁忙な業種において需要が堅調に推移した。また、グループ全体における固定費削減も奏功し、営業利益は前回発表予想を上回る見込みとなった。ただ、為替差損を営業外費用として計上するほか、新型コロナウイルス感染症関連損失、事業構造改革費用を特別損失に計上することで、経常利益、親会社株主に帰属する当期純損益は従来予想の下振れを見込んでいる。
2022年3月期(21年4月-22年3月)については、売上高が690億円(前期比25%増)、営業利益が12億円(同75%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が6億円(前期は7.35億円の損失)を計画している。2021年3月期に実行した基盤強化策の効果に加え、HS事業における請負比率拡大やEMS事業の新規量産立ち上げ、PS事業の殺菌・滅菌機器への電源製品の需要拡大などを背景に、全セグメントでの増収増益を見込んでいる。
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