市場の安定化を見定める必要・・・・・
一方、今週の日本株は、中国経済への懸念から、一週間を通じて、ほぼ売り優勢の展開となり、結局、1,200円以上の大幅安となりました。本日の米国株は、雇用統計次第と考えられますが、もし、指標悪化により、米国株までもが大幅安となると、来週以降も株安傾向が継続する懸念が強まります。
先週行われた、米・ジャクソンホール・シンポジウムに出席したブラード・セントルイス連銀総裁は、「FOMCは市場のボラティリティーが高い時の行動を好まない」と述べていました。この為、現在の様な、株式市場、商品市場の動揺を横目に、FRBが9月FOMCに於いて利上げに踏み切る可能性は、かなり低下したものと思われます。
それ故、これまで米国金利上昇傾向が下支えていたドル円が急速に伸び悩む展開に移行。株価下落による、リスク回避の流れも手伝って、来週以降のドル円はもう一段下値を探る展開になる可能性が高まった様に思われます。もし、今夜の雇用統計が強めに出て、ドルが買い戻される局面があれば、戻り売りのチャンスとなりそうです。