ドル円は128円まで上昇へ・・・・・
後半のインフレ率の部分に関しては、元々、原油相場急落の影響が秋以降に剥落する事や、インフレ期待がそれ程には悪化していない為、FRB内部でも余り心配はされていない様です。それ故、前半の部分「労働市場のいくらかの更なる改善」に市場の目は、どうしても向き易くなっている訳です。
7月雇用統計の市場予想は非農業部門雇用者数が22.5万人増、失業率が5.3%、そして平均時給の伸びが前月比+0.2%となっています。非農業部門雇用者数が25万人を超える強い数字となったり、平均時給の伸びが予想を上回る場合や、労働参加率上昇を伴っての失業率の更なる低下ならば、明らかに「労働市場のいくらかの更なる改善」となります。
イエレンFRB議長は、雇用の質的な側面にも細かく目を配る為、利上げ開始の決断に向けて、一段の「確証」を必要としているのでしょうが、それも愈々大詰めを迎えている模様です。本日の雇用統計により、市場が9月利上げ開始に一段と自信を強めれば、ドル円は125円台に乗せ、年初来高値更新に向かうでしょう。その後も強めの経済指標が続けば、1990年高値160.20円と2011年安値75.35円との61.8%に当たる、127.79円を目指す展開が期待出来そうです。