クボテック異彩の急騰劇で１０年半ぶり高値、取引時間中含め１０連続ストップ高記録

　クボテック＜7709.T＞がストップ高。４月１６日に急動意して以降、２３日こそ引けは軟化したものの、連日値幅制限の上限に買われる急騰劇を演じ、取引時間中も含めるときょうで１０日間連続ストップ高と記録的な上げ足をみせている。元来、小型株で浮動株比率の低さが独特の品薄感を呼び、折に触れて投機資金が集結する銘柄。今回の大相場には背景があり、今月１５日に古河電気工業<5801.T>との協業で進める超電導フライホイール蓄電システムについて、実証機が完成し試運転開始したことを発表、これが人気の導火線となった。ただし、既にファンダメンタルズからは妥当性を欠く需給相場の様相が強い。貸し株制限など信用規制のタガがはまっているにもかかわらず、それをものともしない上昇で時価は２００４年１０月以来、１０年半ぶりの高値圏に突入している。

クボテックの株価は１０時４２分現在１６６５円（△３００円）　



出所：株経通信（株式会社みんかぶ）