◆本村が注目する『今日の要チェック銘柄』◆
今日の東京市場は欧米株安や金曜日の手仕舞い売りが上値の重しとなる他、目立った材料に乏しい分、低位材料株などが盛り上がりそうだ。
その中で、ゼット(8135)に注目したい。
スポーツ用品の製造・加工・販売並びに輸出入を手掛けており、直近でデサント(8114)が年初来高値更新と買われていた事から、個人投資家好みの「出遅れ感のある低PBR銘柄」として注目されそうだ。
同社は、グループのスリム化と中核事業への集中、自社品とカテゴリー別に独自の価値を創造、低コスト経営(コスト競争力)の追求、経営基盤(人材・IT・物流)の強化を基本方針とし、業績向上に注力している。
特に、野球・ソフト用品は引き続き高い評価を得ている他、バスケットボール用品は「コンバース」ブランドのバスケットボールウェアの魅力を幅広く紹介し、その普及を図ることを目的に積極的にユーザーアピールを展開し好評価を得ているようだ。
前2015年3月営業利益は4000万円(前期比57.9%減)見込みだが、今16年3月期は「コンバース」のバスケットボール用品が好調に推移しており、営業利益は上向くと予想され5月14日に予定される本決算の発表に対する期待感もある。
株価は、3月3日にストップ高を付け年初来の高値199円を買われた後、13週移動平均線がサポートする形で、三角保ち合いを形成している。PBR0.41倍と割り負けしており、低位材料株物色の流れに乗る可能性も十分あろう。
その他、日本郵便の「電子私書箱」の話題から短期急騰したソフトフロント(2321)の再物色が入りそうな値動きも気になるところ。
本村