原油安と利上げ開始確定的となる時がリスク・・・・
これは昨年12月以降、原油相場が下げ足を速め、シェール・オイル生産業者の間で、レイ・オフ等が始まっていると思われる事等が勘案されているものと思われます。この為、もし、その影響が軽微であれば、予想を上回る強い数字となる可能性は残っています。
昨年・第3四半期のGDPが5%となった程、米国経済は堅調となっており、失業率も既に、完全雇用とみなされるレベルに近づいています。それ故、米FRBも利上げ開始を真剣に討議しており、早ければ年央、遅くとも秋口には利上げが開始されるものと思われます。この為、基本的なドルの上昇トレンドは維持され、株価の上昇が継続する等、リスク選好の流れに巧く乗れれば、ドル円は春頃までには124円~125円レベルまでじりじりと上昇を続けるものと思われます。
しかし、利上げ開始がほぼ確実となり、原油安のトレンドにも大きな変化が無い場合は、新興国に向かっていた投資資金が米国に向けて、逆流する流れが強まるかもしれません。年初に見られたリスク回避の流れが、更に増幅された激流となれば、一旦は5円~10円程度は円が急騰する可能性があり、そのリスクにも目配りが必要でしょう。