総事業費「5兆5000億円」の超ビッグプロジェクトが「インパクト材料」に
・郷鉄工所(6397)
素材・原料産業プラントに「必要不可欠」な破砕機、供給機、搬送用コンベヤをメインに、交通・環境に関わる橋梁・耐震補強工事などインフラ整備事業を展開し、産業廃棄物処理事業も手掛ける同社。
昨日17日にJR東海(9022)がリニア中央新幹線の着工式を行い、迎える2015年に総事業費「5兆5000億円」の超ビッグプロジェクトが、いよいよ着手される。
東京-名古屋間の286kmのうち「247Kmがトンネル工事・24Kmが高架橋」となるが、そこで、出番となる「土砂搬送用のベルトコンベヤ」など同社の得意とする分野に注目したい。
トンネル工事向けコンベヤでは数々の実績を持っており、このチャンスを当然見逃すわけにはいかない同社にとって、中央リニア新幹線では岐阜県中津川を通過(駅も設置)するという点は、重要なポイントとなるだろう。
地元の「地の利」を生かした大型受注に会社側も大きな期待を寄せる事になり、工事期間12年と売上規模が66億円の同社にとっては、計り知れない「インパクト材料」といえよう。
株価は今3月期の「黒字転換予想」から160円台を推移しているが、昨日に日足の一目均衡表にて雲(抵抗帯)入りとなり、リニア関連として「出遅れ穴株」の同社への注目度は日増しに高まって行く事が想定され、「雲上抜け」も時間はそう掛からないとみる。今後の動向に注目してみたい。
本村