売り材料ばかりの状態・・・・・
先ずは、原油安。元々資源国通貨の代表格でもある豪ドルですから、原油相場や金相場と豪ドルの相関関係は高く、昨今の原油急落が豪ドルの売り材料と看做されています。
次に、利下げ観測。本日発表された、豪準備銀(RBA)の金融政策理事会議事要旨によると、「市場は来年の利下げを予想しており、予想の要因について議論した」との文言がありました。
「市場の予想」としていますが、それにわざわざ言及したと云う事は、RBAが認識している事となりますから、矢張り売り材料と見るべきでしょう。
又、RBA関連では、依然として、豪ドル高をけん制する発言をスティーブンス総裁をはじめとする高官が継続しており、これが結構、豪ドルの上値を抑える強力な役割を果たしています。
そして、中国経済。中国の12月HSBC製造業PMIは49.5となり、好不況の分岐点50を7ヶ月ぶりに下回りました。又、市場予想は49.8でしたから、予想以上に景況感が減速しており、此方も豪ドルの売り材料に加わっています。
今日の豪ドルは対ドルで小反発となっていますが、ドル円が下落している為、対円では上値の重い展開を続けています。それ故、もう一段の下落の可能性もありますから、96円台後半では戻り売りを狙いたい処だと思います。