■通期見通し営業利益は既にクリア。「再上方修正」だけで無く「復配」期待も。
・アピックヤマダ(6300)
金型技術に強みをもつ半導体製造装置メーカーであり、日本で最初に半導体チップをパッケージングする樹脂封止金型を開発した事でも知られ、リード加工機においては「世界トップクラス」のシェアを誇る同社。
同社は10月28日に上方修正を発表。今3月期中間期の売上高は54億9100万円と前年同期比33.3%と大幅な伸びとなり、当然利益面に貢献した事で当初1億9000万の赤字とみていた営業収支は1億2300円と一転黒字となった事で株価は大きく上昇。
この好業績の要因は、半導体不況にさらされてきたが「底入れからの反転が鮮明になってきた」といえよう。
とくに同社が得意とする半導体後工程での設備投資が今年に入ってから急好転した他、先のノーベル賞でも話題の中心となった発光ダイオード(LED)関連で、新規事業の電子部品であるLEDプリモールド基板の受注が拡大し、生産能力アップに踏み切った背景がある。
今後の受注環境は不透明な要素が多いために、通期見通し営業利益1億2000万円と期初から変えていないが、中間期で既にクリアと「再上方修正」の可能性は非常に高い。
更に、同社にとって円安は為替差益の恩恵だけで無く、低価格要求が強まるこの業種での価格競争力も高まり「二重の追い風」となるだろう。
PBRも1倍割れで、現在は無配継続としているが、この調子であれば当然「復配」期待も今後高まりキッカケ次第では「急騰劇」も大いに期待出来よう。
これだけの条件が揃っていながら株価180円どころは「この株に買い妙味あり」と言わざるをえない。
本村
※11/25 12:01 画像追加