年初来高値を更新しても、上昇余地の大きい「割安放置され過ぎ」な銘柄に目を向ける
・オーベクス(3583)
日本初の帽子製造会社祖業であるが、帽子やメンズカジュアルウエアを扱うアパレル事業は2007年に撤退し、現在の主力はフェルト生産技術から派生した、マーカーペンやサインペンなどに使われるペン先を、世界各国の有名筆記具メーカーへ納入する他、薬液流量制御チューブや、親水性ガイドワイヤーなどメディカル製品事業を重点育成中である同社。
11月7日に発表した中間決算では、当初減益予想だったものの、営業利益は前年同四半期比11.8%増の2億3130万円。純利益は56%増の2億1500万円と好調で経常見通し上方修正を発表した事で、株価はしっかり上昇。
収益柱となる、利益率の高い化粧品用途向けのペン先等や、麻酔関連製品や心臓・血管関連のメディカル製品事業が引き続き好調でありながら、為替の円安効果が追い風となり、利益を押し上げたとみる。
同社は、15年3月期通期は原材料価格などの不透明感観から当初の見通しを変えていないため、EPS(一株利益)は26.1円予想となっているが30円を超えてくる可能性があり、円安恩恵からの「再上方修正などのサプライズ」も十分期待出来よう。
株価は160円台をキープしながらも「PER6倍台・PBR1倍割れ」と『割安放置され過ぎ』であり、年初来高値となる172円抜けまでそう時間は掛からない無いとみる他、そこから更に「もう一段上を目指せるだけの上昇余地が期待出来る銘柄」として、今後の動向に注目したい。
本村
※11/18 9:12 企業コード追加