日中関係改善で、増配計画に「更なる上乗せ」も期待が出来る銘柄。
・極東貿易(8093)
火力発電所制御システムや、鉄鋼向け重電、航空機関連を旧来からの主力とする東芝製重電とIHI製産機主力を軸にした機械専門商社。
8月8日の第1四半期決算で、15年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は4500万円の黒字に浮上した事で、そこから堅調に推移していたが、先週末から材料は観測されていないにも関わらず大幅上昇をみせた。
要因としては12日に発売された四季報にて、会社の通期営業利益計画は7億円と保守的ではあるが、四季報では9億円と一転して増益予想とした事が要因とみられているが、発売日前日から急騰するといった「怪しげな動き」が気になるところであり、一度注目を集め短期急騰した銘柄は思惑狙いで「再物色が入る傾向は非常に高い」といえよう。
それよりも、期待したいのが「増配の上乗せ」である。
今年3月に復配となりその後5月には期末一括配当は3.75円(前期末2円)と増配の計画となっているが、当初の復配理由は『中国事業が円安等の要因で高水準の業績』である。
9月3日に内閣改造と自民党の役員人事が行われたが、親中派の谷垣禎一氏、二階俊博氏がそれぞれ幹事長、総務会長に就任した。
11月のAPEC(=アジア太平洋経済協力会議)で、日中首脳会談を実現するための交渉が水面下で行われており、日中関係の改善への期待も中国事業が好調な極東にとっては更なる支援材料になろう。
本村