FOMCはタカ派度増す・・・・・
一方、表面的にはFOMC声明文が、「労働資源の活用不足が著しい」との文言と、「資産購入終了後も『相当な期間』低金利を維持する」との文言を維持した為、予想よりもハト派的との印象を与え、米国株市場でも買い安心感が広がりました。
それでも、イェレン議長の記者会見では、労働市場の資源活用の改善には言及しており、「大半のFOMCメンバーがFF金利が2017年末までに正常水準に近づくと想定」ともわざわざ指摘。愈々、利上げ開始が近づいている事を強く印象づけたものと思われます。
米国債市場では、FOMC声明文と記者会見を含めた全体の内容はややタカ派的と判断し、中長期債の利回りはじんわりと上昇しました。このまま、利回りがじりじりと上昇を続ければ、ドルの支援材料となる事は否めませんので、ドル円は現在の上昇基調を当面継続する事となりそうです。テクニカル的には2008年8月高値110.66円が当面の上値の目標となるものと思われます。