水産卸会社の業績押し上げへ
東京都中央卸売市場が公表している統計によると、7月の築地市場の取扱金額は約353億円。前年同月比2.9%増と、5カ月連続で前年実績を上回っている。夏場に入って数量にはやや一服感がみられるものの、単価上昇が取扱金額に寄与。同月の平均単価は1キロあたり1001円と前年同月から12.5%上昇し、銀ザケは1008円と38%高い。
築地市場の水産取扱高の約8割を上場4社が占めているが、うち東都水産<8038>と築地魚市場<8039>、大都魚類<8044>の3社が今期減収を予想。ただ、市場では保守的との見方が広がりつつある。
一方、中央魚類<8030>は今15年3月期通期の連結決算見通しを、売上高1840億円(前期比5.9%増)、営業利益8億5000万円(同20.2%増)と予想。第1四半期(4~6月)の営業利益は2億5200万円(前年同期比24.0%減)にとどまったが、通期計画に対する進捗率は29.6%に達している。