イェレン議長証言待ち・・・・・
この為、市場は、今夜行われるイェレン・米FRB議長の半期議会証言に焦点を向ける事となります。米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、既に10月FOMCでテイパリングが終了する事を示唆している為、その後の利上げ開始時期等に関して、議員諸氏からかなりつっこんだ質問がなされるのではないかと報じています。
ここ数ヶ月、米雇用統計も強めの数字が続出しており、失業率も6.1%にまで下げている事から、以前、利上げ開始の基準とされていた6.5%を下回っている事にも質問が及ぶでしょう。イェレン議長は、3月の記者会見での失言以来、発言にはかなり慎重になっていますが、今回も巧く切り抜けられるのか注目したいと思います。
但し、昨日、イェレン議長の『ザ・ニューヨーカー』誌へのインタビューが報じられており、その場に於いては、「経済が軌道に戻り、向かい風が、われわれが望む水準まで弱まったとしても、非常に緩和的金融政策はなお必要」と述べており、何ら「タカ派」的なニュアンスは聞かれませんでした。そうなると、議会証言でも、「ハト派」的な姿勢を貫く事になるかもしれず、その場合は、想定通りとなりますので、相場へのインパクトとしては弱いものとなるかもしれません。