ドル円が大きく動く条件は・・・・・
現在のドル円は、極めて狭いレンジでの揉み合いに終始しており、当時の様な大幅な動きは期待薄と云う処が正直な気持ちです。特に、最近のNFPは、過去4ヶ月連続で20万人を超える数字となっており、5月分の数字等はほぼ予想通りとなっており、今回も、予想に沿った数字に留まれば、現状の膠着状態を抜け出す事は難しいかもしれません。
一方、本日はECB理事会とドラギ総裁の記者会見も予定されています。しかし、此方も先月の理事会で利下げ等の金融緩和措置を発表したばかりであり、6月分のユーロ圏CPIが前月と同じ数字となって下げ止まりを見せていた為、喫緊の対応に迫られてもいない事から、追加措置の発表は見送られるものと思われます。
この為、ユーロドルに関しても、先月の様な下落は予想出来ず、ドル買いが強まる可能性は低いものと思われます。万が一、ドラギ総裁が、更なる利下げの可能性等にでも言及する事になれば、ユーロ売りが強まるかもしれません。しかし、そうなると、ユーロ円も下落してしまい、ドル円も連れ安となってしまうおそれがあります。それ故、ドル円が比較的大きく動くとすれば、雇用統計が予想を下回り、ドラギ総裁が追加緩和にかなり意欲的な発言を行う場合に限られる事となりそうです。