トランプ関税めぐり振幅も、次第に円安・ドル安に ドル円152円台前半=ロンドン為替概況

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最新投稿日時:2025/02/11 21:25 - 「トランプ関税めぐり振幅も、次第に円安・ドル安に ドル円152円台前半=ロンドン為替概況」(みんかぶ(FX/為替))

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トランプ関税めぐり振幅も、次第に円安・ドル安に ドル円152円台前半=ロンドン為替概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2025/02/11 21:25
トランプ関税めぐり振幅も、次第に円安・ドル安に ドル円152円台前半=ロンドン為替概況

ロンドン市場では、やや円安・ドル安に傾いている。トランプ米大統領が鉄鋼・アルミに25%関税を課すと表明。アジア朝方はリスク回避の円買い・ドル買いが入る場面があった。しかし、すぐに持ち直した。ドル円は151.70近辺から152円近辺で下に往って来いだった。ロンドン序盤には日本にも鉄鋼・アルミ関税がかけられるとの報道に円買いで反応。ドル円は151.65近辺に安値を広げた。しかし、欧州株など全般に売り圧力は限定的。米債利回りが上昇したことがドル円の下支えとなって152.40付近に高値を伸ばしてきている。クロス円も堅調に推移しており、リスク警戒の動きは落ち着いている。ポンドは神経質な値動き。この日はマン英中銀委員の発言に神経質な動きをみせている。同委員はタカ派で知られるが、直近の英MPCで予想外に50bpの大幅利下げを提唱した。今日の発言では雇用が不規則な減少を示しており、消費が軟化と指摘。一方、大幅利下げについては「雑音を断ち切るため」と説明、将来の制限的な姿勢を継続、利下げの継続を意味せずとはタカ派ぶりの一端を覗かせた。ポンドは売りが先行も買い戻されるなど神経質に振幅している。また、EUは米国の関税に対抗措置を取るとしている。ただ、交渉の用意があるともしており、リスク警戒の動きは広がっていない。ベトナム通貨ドンが対ドルで最安値を更新との報道もあったが、主要通貨に関してはトランプ関税報道に対する反応は鈍ってきているようだ。
 
 ドル円は152円台前半での取引。トランプ米大統領が鉄鋼・アルミに25%関税を賦課と表明したことで、アジア市場ではやや円買いの反応をみせた。しかし、すぐに値を戻した経緯があった。ロンドン市場では鉄鋼・アルミ関税が日本にも賦課されるとの報道で再び売られ151.65近辺に安値を更新。しかし、すぐに買い戻されている。ロンドン時間に入ると欧州株の下げが限定的なことや米債利回りが上昇したことなどで152円台乗せから152.40付近へと高値を伸してきている。
 
 ユーロドルは1.03台前半での取引。アジア市場で1.0292近辺の安値を付けたあとは買いが優勢となっている。ロンドン序盤には1.0325近辺まで高値を伸ばした。ユーロ円は堅調。アジア時間には156.26近辺まで下押しされたが、ロンドン時間に入るとドル円とともに上昇、157.30付近へと買われている。対ポンドではややユーロ高に傾ている。EUは米国の関税に対抗措置を取るとしているが、交渉の用意があるとも表明。米国関税の発効が3月12日からとしていることで、交渉の余地ありとのムードもあった。

 ポンドドルは1.23台後半での取引。ロンドン朝方に1.2333近辺まで下落も、その後は1.2378近辺まで反発した。ポンド円はロンドン朝方に187.26近辺の安値をつけたあとは、ドル円やユーロ円とともに上昇、高値を188.40台に伸ばしてきている。ユーロポンドは0.8330付近から0.8350付近のレンジでポンド売り圧力が優勢。この日はマン英中銀委員の発言が注目された。直近の英金融政策委員会で50bp利下げを提唱し、タカ派として知られる同委員だけあって市場のサプライズを呼んだ経緯がある。この日の講演では50bpの利下げは 「雑音を断ち切るため」と説明している。賃金決定が緩やかになるとともに、企業の価格決定力も緩やかになろうとも述べた。今回の投票決定後も、政策金利の規律と制限性を維持する必要があるとタカ派の面ものぞかせていた。

minkabu PRESS編集部 松木秀明 

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)

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