まだ“方向感定まらず”は続く…!? - ドル円

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最新投稿日時:2025/02/10 11:41 - 「まだ“方向感定まらず”は続く…!? - ドル円」(武市佳史)

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まだ“方向感定まらず”は続く…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2025/02/10 11:41

◆ 下へ上へと…


注目の「米雇用統計」は“マチマチ(NFPはやや下振れ/失業率は改善)”となったものの、懸念されたほどの悪化は見られませんでした。
また「年次改定」についても“予想の範囲内(△58.9万人)”に留まったことで、「米経済悪化懸念」は後退しています。

一方で「トランプ関税」については、“相変わらず”といわざるを得ないのが実状といえます。
特に『多くの国と相互関税』と発言したこともあり、“リスク回避姿勢”は残存しています。
こうして“151円割れ(150.954円)”へと値を落としたドル円は、一時“152.417円”へと持ち直したものの、再び“150.925円”へと押し下げられるに至っています。

もっとももう一つの注目であった「日米首脳会談」は、“何もなかったことがサプライズ”というくらいに無難に通過したことで、これを背景にした“リスク回避姿勢”は台頭していないのが実状といえます。

◆ マーケットがどのように捉えるか…? - トランプ関税


このため本日はこの「トランプ関税」を巡って、マーケットがどのように捉えるかが注目ということになります。
本日に入ってからも「鉄鋼・アルミに25%関税賦課、10日から」と報じられるなど、まだ留まるところを知らないのが実状といえます。
特に本日は中国も「報復関税(石炭・原油等)発動」が予定されていますので、「米中貿易戦争」との思惑が台頭しても何ら不思議ではありません。
一方でこれらは“織り込み済”との印象もあるだけに、どう反応するかは未知数といわざるを得ないのが実状でもあります。

「米インフレ増大→米利下げ観測後退」は金利面で“ドル買い”を促しやすく、一方で「米中貿易戦争→世界経済原則」はリスク面で“円買い”を促しやすいとなる中、このどちらに振れる展開となるか…?
本稿執筆時は“前者”が先行しており、“先週の巻き戻し”ではありますが、このまま“一方向への動意”につながるかは不透明といわざるを得ません。
まだ“方向感定まらず(揺れ動き)”と見るのが妥当に感じますが、果たして…?

◆ ドル円 抵抗・支持ライン

※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

152.903(2/6高値)
152.848(100日移動平均線、1/10~2/7の23.6%戻し、2/3~2/7の38.2%戻し)
152.764(200日移動平均線)
152.574(50週移動平均線)
上値5:152.417(2/7高値)
上値4:152.246(ピボット1stレジスタンス)
上値3:152.094(2/3~2/7の23.6%戻し)
上値2:152.000(大台)
上値1:151.820(週足・一目均衡表先行スパン上限)
前営業日終値:151.414(-2σ)
下値1:151.207(2/7安値後の押し目)
下値2:151.098(週足・一目均衡表先行スパン下限)
下値3:151.000(大台)
下値4:150.902(12/10安値、2/7安値)
下値5:150.766(月足・一目均衡表転換線、ピボット1stサポート)
150.416(20月移動平均線)
150.093(ピボット2ndサポート)
150.000(大台)

《11:05》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想

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