DEAR・L Research Memo(8):経常利益100億円を目指す新中計が始動

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最新投稿日時:2023/06/12 13:28 - 「DEAR・L Research Memo(8):経常利益100億円を目指す新中計が始動」(フィスコ)

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DEAR・L Research Memo(8):経常利益100億円を目指す新中計が始動

配信元:フィスコ
投稿:2023/06/12 13:28
*13:28JST DEAR・L Research Memo(8):経常利益100億円を目指す新中計が始動 ■中長期の成長戦略

1. 新中期経営計画の目標
ディア・ライフ<3245>では、2023年9月期を初年度とし、2025年9月期を最終年度とする新中期経営計画「突破2025」を推進中である。経常利益目標は、2022年9月期実績の1.76倍となる100億円と高い水準となっている。またROE18%以上、ROA15%水準を維持し、効率性・収益性を維持することも重視している。新中計の基本方針では、改めて同社のコアコンピタンスとして「スピード」「人材活用」「開発力」が定義された。それらの強みを生かして、ステークホルダーの多種多様なニーズに応えられる商品やサービスを開発・提供し、同社グループのブランド確立と価値向上を図る。

2. リアルエステート事業の戦略テーマと進捗
新中計において、主力のリアルエステート事業では、
1) 都市型レジデンスの事業量及び事業規模の拡大
2) ニーズに沿った商品・サービスの開発・提供
をテーマとしている。東京都市圏を中心とした住居系不動産への特化はそのままに、強固な財務基盤をテコに1件当たりの事業規模や開発量を拡大させる考えだ。具体的には、10億円以上の物件への投資は2022年9月期に17件だったが、3年後の2025年9月期にはこれを倍以上に増やす計画である。2023年9月期上半期には、10億円以上物件を12件仕入れており、既に大型化は進行している。大型化の背景としては、将来的なファンド組成を視野に入れていることがある。「ニーズに沿った商品・サービスの開発・提供」としては、住居だけでなく、店舗・オフィス等の企画力を強化し、地域社会の多様なニーズを最適化した商品提供を推進することなどが代表例だろう。直近では、DeLCCS牛込神楽坂駅前PJという牛込神楽坂駅A3出口直結の収益不動産(中・大規模オフィス)を取得するなど新機軸に沿った取り組みが始まっている。

3. セールスプロモーション事業の戦略テーマと進捗
新中計において、セールスプロモーション事業では、
1) ITを活用した非対面営業の強化及び事業領域の拡大
2) 多様な働き方の提供
3) DLX-HDの上場を見据えた収益力の向上及びガバナンスの強化
をテーマとしている。「事業領域の拡大」に関しては、既に主力の保険金融業界や不動産業界以外の業界でも成功事例が出始めており、今後も多様な領域での人材ニーズに対応する。「多様な働き方の提供」は、対面・非対面、フルタイム・パートタイムなど様々な働き方を可能にする取り組みであり、人材確保が業容拡大の鍵となる事業特性を反映したものである。また、「DLX-HDの上場を見据えた収益力の向上」では、2023年9月期上半期に本部機能の集約、取引先との契約の見直し等のコスト削減の効果が顕在化し、セグメント利益で黒字化を達成しており、今後更なる収益性の向上が期待できる。同社では過去に子会社化したパルマを短期間で上場させた実績があり、人材事業においてもこの経験が生かされることになろう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)

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配信元: フィスコ

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